私の弟の葬儀をお願いするときに、お客を選ぶという葬祭業者ばかりで、大変困った。打合せもなく、価格も不透明で、不信感だけが残った業者だったので、それなら自分でやってやろうと思った。

葬儀業界は時代に逆行した古い体質であった。亡くなった人、見送る人たちにとって、どういう葬儀が良い葬儀なのか?

故人も喪主様、ご親族の皆様も会葬に来ていただいた方々みんなが感激し、感動してもらえるセレモニーのお手伝いがしたい。

私は父の葬儀を自分の思いを込めてとりおこなうことができた。大勢の方が会葬に来ていただいた。
遠方の方や、都合をつけて来ていただいた方も多く、全ての皆様には、本当に感謝しました。父がいろんな人に感謝されていたことに感動し、父の生前の生き様をかいま見ることができたことは、私の人生にとって、とても大事なものを受け継ぐことができて、感謝している。私は、この葬儀という仕事が使命だと感じている。

葬儀で大切なことは、故人の生き様を残される人々にきちんと伝えるということである。司会をはじめ、葬儀にかかわるすべての人たちの協力があって、成り立つものである。時間も曜日もなく、失敗は許されず、緊張の連続で気が抜けない仕事である。社員をはじめ、スタッフ全員の苦労は並大抵ではないであろう。運動会にも行けず、旅行も中止、家族や自分を犠牲にして頑張ってくれている人たちに、私は心から感謝している。

集金の時に、感謝される。当たり前のことをやっているのだが、感謝されて、社員もうれしくて、やりがいが出てくる。終わったあとのアンケートでは、お客様からの感謝の言葉に感動し、新たなやる気をおこさせる。感動や喜びがなければ続かない仕事である。

長い歴史のある葬儀社が多い中で、できたばかりのジットを利用していただくことは、本当にうれしいかぎりである。
私は、いつもみんなに対し、厳しく接しているが、お客様から感謝の言葉をいただいた時に見せるみんなの誇らしげで喜びに満ちた表情を見ると、心の底からこの仕事を始めて良かった、間違いなかったと確信している。

葬儀とは、人生における集大成の儀式であり、人が生まれてきた意味とこれから生きていく人に思いを引き継ぐおごそかな時間を真心をこめてつくり上げていくことが、ジットの使命である。