妊娠・出産・子育て

幼稚園、保育所、認定こども園の違い

公開:2019年8月7日

最近では、小学校に入る前の子どもが保育・教育を受けられる施設が、前よりも多様になっています。
それは、国の未来を担う子どもたちの保育・教育の「量」と「質」を充実させようという「子ども・子育て支援新制度」が進められているからです。従来の幼稚園や保育所に加え、親が働いている・いないに関わらず利用できる認定こども園も、各地で増えています。
地域の幼児教育施設を知っておき、幼稚園・保育所選びの参考にしてください。


◆「子ども・子育て支援新制度」とは

子ども・子育て支援新制度とは、就学前の子どもの保育・教育の「量」と「質」を拡充させるため、平成27年度にスタートした国の制度です。

「量」という点では、乳児保育の拡大や待機児童解消などで、子どもの年齢や親の就労状況に関わらず、多様な受け皿が用意されるようになっています。また「質」という点でも、幼稚園、保育所といった施設の種類に関わらず、3~5歳の子どもは同じ水準の幼児教育を受けられるようになりました。子ども子育て支援新制度では、子どもは年齢等によって次の1~3号に分類されます。それに基づいて幼稚園などの各施設、または市区町村で入園等の申し込みをします。
※こども子育て支援新制度に移行していない私立幼稚園や私立保育所などでは、各施設に直接問い合わせて入園手続きをします。

分類 子どもの年齢などの条件 受入施設 申込み
1号認定 3~5歳で、 保育を必要としない 幼稚園、認定こども園 各施設へ
2号認定 3~5歳で、 親の就労などで保育を必要とする 保育所、認定こども園 市区町村へ
3号認定 0~2歳で、 親の就労などで保育を必要とする 保育所、認定こども園、地域型保育 市区町村へ


どもの保育・教育をする施設いろいろ

子ども子育て支援新制度で、就学前の子どもが保育・教育を受けられる施設は、次の4種類になります。各施設の特徴を知って、必要に応じた施設を選びましょう。実際にどのような施設を利用できるかは、市区町村に相談をしてください 。

施設の種類 施設の特徴 利用時間 利用できる保護者
幼稚園
(3~5歳)
小学校からの教育基礎をつくるための、幼児期教育をおこなう学校 朝から昼過ぎまで 
(施設によって、午後や土曜日、夏休み期間などの預かり保育を実施)
制限なし
保育所 
(0~5歳)
就労などのため家庭で保育できない保護者に代わって保育する施設 朝から夕方まで 
(施設によって、延長保育あり)
共働き世帯や 病気や介護などの事情で家庭で保育できない保護者
認定こども園 
(0~5歳)
幼稚園や保育所の機能や特長を併せ持ち、地域の子育て支援もおこなう施設 1号認定…朝から昼過ぎまで 
(施設によって、預かり保育あり)
制限なし
2号/3号認定…朝から夕方まで 
(施設によって、延長保育あり)
共働き世帯や 病気や介護などの事情で家庭で保育できない保護者
地域型保育 
(0~2歳)
保育所より少人数の単位で、0~2歳の子どもを保育する事業 
(家庭的保育、小規模保育、事業所内保育、居宅訪問型保育)
朝から夕方まで 
(施設によって、延長保育あり)
共働き世帯や 病気や介護などの事情で家庭で保育できない保護者


  (出典・参考)
内閣府 よくわかる『子ども・子育て支援新制度』

出産・子育て関連記事
PAGE TOP