安心・安全

救急車を正しく活用するために

公開:2019年8月7日

人が急に意識を失って倒れた。いつもと明らかに様子が違い、重い病気かもしれない。ひどいけがややけどを負って緊急に手当てが必要――。
そういうときには迷わず救急車を呼びましょう。救急隊員が応急手当を行い、適切な医療機関へと搬送します。
一方、近年、救急車の出動件数は年々増え続けています。症状の軽い人が安易に救急車を利用していると、本当に状態の重い人を救えなくなる恐れもあります。救急車の適切な利用法を再確認しておきましょう。

◆救急車を呼ぶのは「重大な病気やけが」のとき
救急車を呼んだほうがいいのは、どういうときでしょうか。消防庁では、救急車を利用すべき症状などをパンフレットにまとめています。
 「救急車利用リーフレット」(成人版)
 「救急車利用リーフレット」(子供版)
 救急車利用リーフレット」(高齢者版)


ここに挙げられたような症状・様子が表れたときは、脳卒中など、治療が遅れると命に関わる病気が疑われます。すぐに119番通報をし、救急車を要請しましょう。
また、急病人や突然のけが、夜間の体調不良などを目の当たりにすると慌ててしまいがちですが、救急車を呼ばなくてもよいケースも当然あります。
迷ったときは、次に挙げるサービスを利用するのも一案です。


◆「119番」をしたときの流れ
119番に電話をすると、次のような流れで必要事項を伝えることになります。
電話の司令員が質問をしますので、慌てずにゆっくり答えるようにします。

①救急であることを伝える いちばん最初に「救急です」と伝えます。
②救急車に来てほしい住所を伝える 住所を市町村から伝えます。住所がわからないときは、近くの大きな建物など目印になるものを伝えます。
③具体が悪い人の症状を伝える 誰が、どのようにして、どうなったと簡潔に伝えます。わかる範囲で意識、呼吸の有無なども伝えます。
④具合の悪い方の年齢を伝える その人の年齢を伝えます。わからないときは「60代」などおよその年齢でかまいません。
⑤連絡した人の名前と連絡先を伝える 通報した人の名前と、その後も連絡が可能な電話番号を伝えます。
(消防庁「救急車を上手に使いましょう~救急車 必要なのはどんなとき~」より一部改変)

(出典・参考)
消防庁 全国版救急受診ガイド「Q助」
消防庁 救急車を上手に使いましょう~救急車 必要なのはどんなとき~
(参考)
政府広報オンライン もしものときの救急車の利用法
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