公開:2019年8月7日
生活のなかで、ごみになるものはたくさんあります。
商品の包装紙や袋、食品・飲料などが入った容器、読み終えた新聞・雑誌やチラシなどもあります。食べ残しなどの食品、小さくなって着られなくなった子供服、壊れたり古くなったりした家具・家電なども、捨ててしまえば全部ごみになります。こうした生活のごみを減らすには、捨てるときだけに注目するのではなく、ものの買い方や使い方なども含め、生活を見直してみる必要がありそうです。
◆ごみを減らすキーワード「3R」
「3R」という言葉を聞いたことがありますか? これは、ごみ削減のための3つのキーワードの頭文字をとったものです。3つのキーワードとは、次のものです。
・Reduce(リデュース)=ごみになるものを減らす
・Reuse(リユース)=まだ使えるものを繰り返し使う
・Rcycle(リサイクル)=資源として再利用する
最初の「リデュース」とは、「減らす」という意味の英語です。エコバッグを持参して買い物に行き、レジ袋をもらわないなど、ごみになるものを減らすことです。
二つ目の「リユース」は、「再利用」を意味します。ビンなどの容器を洗って再利用するほか、衣類や家具・家電、本、CDなどの中古品を活用するのもリユースです。
最後の「リサイクル」は、資源になるごみから使える部分を取り出し、新たに製品などに活用することです。古新聞からトイレットペーパーが作られる、といった例です。
◆生活の中で意識したいのが「2R」
3Rのうち、買い物のしかたなど、個人の生活スタイルや消費行動に大きく関わるのが「2R(リデュースとリユース)」です。生活の中で、次のようなことを意識していくと、ごみの削減や持続可能な社会づくりに役立ちます。
<買い物のとき>
・マイバッグを持参する。
・使い捨てでなく、長く使えるものを選ぶ。
・容器、包装がシンプルなものを選ぶ。
・びん入り牛乳など、容器を再利用できるものを選ぶ。
・短期間しか使わないものは、レンタルを検討する。
・リユースショップ(リサイクルショップ)、フリーマーケット、市区町村の不用品交換などを活用する など
<その他>
・外出のときは、マイボトルを持参する。
・引っ越しでは、リサイクル家具・家電も検討する。
・不用になったものはリユースショップやフリーマーケット、市区町村の不用品交換などに提供する など
◆「食品ロス」を減らすために
捨てられるごみの中で多くを占めるのが、食品などの生ごみです。家庭での生ごみや、小売店で売れ残った食品廃棄や外食店での食べ残しといった「食品ロス」を減らすためには、次のようなことも大切です。
・作りすぎない
料理をするときは食べ切れる分だけを作り、家にある食品をムダなく使い切れるよう、献立を工夫する。
・買いすぎない
買い物をするときは必要な分だけを買う。早く食べるものは消費期限の近いものを選ぶと、小売店での食品廃棄を減らせる。
・頼みすぎない
外食のときは食べ残さないように注文する。食べ残しを家畜飼料などに再利用するため、食べ残しには楊枝や割り箸を入れない。
消費者庁 食品ロスについて知る・学ぶ
(参考)
政府広報オンライン 「まだ使える不用品を活かす!エコでお得なリユース」を考えてみませんか?
①ごみを減らす!生活の知恵
②ごみの出し方、ここに気をつけて
③4つの家電は、家電リサイクルへ
④小型家電もリサイクルできる