公開:2019年8月7日
引っ越しをすることになったので家電を処分したい。前に買った家電が古くなり、買い替えをしたい――。
そういうときは、粗大ごみとして処分できる家電と、そうでない家電があるので注意をしてください。処分できない家電は、テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機の4種類。これらは決まった方法でリサイクルに出す必要があります。市区町村に問い合わせるほか、家電製品協会のホームページなどでも情報が得られますから、確認して必要な手続きをしましょう。
◆家電リサイクル法とは?
冷蔵庫や洗濯機、テレビ、エアコンといった家電製品の処分方法として、1998年に定められたのが「家電リサイクル法」です。これらの家電は、鉄やアルミなどの有用な資源を多く含む一方、水銀などの有害物質も含みます。またフロン類を含む家電は、不適切な廃棄をするとオゾン層破壊につながります。こうした点から、家電製品の製造業者に適切なリサイクルを義務付けたのが、家電リサイクル法です。
対象となる製品は、以下の4種類です。
・家庭用エアコン
・テレビ(ブラウン管式、液晶・プラズマ式)
・電気冷蔵庫、電気冷凍庫
・電気洗濯機、衣類乾燥機
家電リサイクル法では、次のような役割・しくみで、リサイクルを進めることになっています。
①リサイクルに出す人が処分する家電の運搬や再利用の費用(リサイクル料)を負担する。
②小売業者が家電を引き取り、製造業者に引き渡す。
③製造業者が小売店から引き取った家電を、適切にリサイクルする。
◆家電をリサイクルに回すときは
家電リサイクルの手順は、いくつかの方法があります。買い替えと、処分する場合について説明します。
<買い替えの場合>
家電を買い替える店に、処分する家電の引き取りを依頼します。ブラウン管テレビを液晶テレビに買い替える、古い洗濯機とガス式の衣類乾燥機を、ドラム式の洗濯乾燥機に買い替えるなど、同種の家電の買い替えであれば、その店に引き取りを頼むことができます。家電をリサイクルに出す人は、収集・運搬費用と、リサイクル料金を負担します。リサイクル料金は、家電の種類や機種によって異なります(具体的な金額は下記リンク「リサイクル料金一覧表」で確認できます)。
<処分だけの場合>
家電製品を購入した小売店に、引き取りを依頼します。これは通信販売、インターネット販売等で購入した場合も同じです。各地に店舗がある小売業者であれば、近くの支店でも引き取ってもらうこともできます。購入店がわからない場合は、お住まいの市区町村に問い合わせましょう(下記リンク「全国自治体家電リサイクル関連ページ検索」でも検索できます)。
小売店や自治体に引き取りを依頼する場合、かかる必要は買い替えの場合と同じ、収集・運搬費用+リサイクル料金です。ほかに、郵便局・ゆうちょ銀行で「家電リサイクル券」をもらってリサイクル料金を支払った後、自分で指定引取場所へ運ぶ方法もあります(収集・運搬料金は不要です)。
(出典・参考)
家電製品協会 これで解決!家電リサイクル
①ごみを減らす!生活の知恵
②ごみの出し方、ここに気をつけて
③4つの家電は、家電リサイクルへ
④小型家電もリサイクルできる