公開:2019年8月7日
使わなくなったデジタルカメラや携帯電話、ゲーム機、デジタルオーディオプレーヤー、パソコンなどが、家庭にいくつも眠っていませんか?
こうした小型家電は、お住まいの市区町村などにリサイクルに出せるようになっています。携帯電話などの個人情報を含む製品は、情報が漏れることがないようしっかり管理されますから、不用になったものはリサイクルに出し再利用につなげましょう。
◆小型家電リサイクルとは?
小型家電のリサイクルを推進するために、「小型家電リサイクル法」が2013年に施行されました。
ここでは、デジタルカメラ、携帯電話、ゲーム機、CDプレーヤー、DVDプレーヤー、パソコン、電話機などの電子機器のほか、ドライヤー、炊飯器、電子レンジ、扇風機、時計、アイロン、電気こたつなど、「家電リサイクル法」で定められた4家電以外のほとんどの小型家電を、リサイクルの対象としています。
◆小型家電は金、銀などを含む「都市鉱山」
一般の家庭から出る小型家電には、鉄や銅、金、銀などの金属のほか、希少なレアメタルも含まれます。こうした小型家電の中の金属は、都市にある鉱山資源ということで「都市鉱山」とも呼ばれます。現在使用されている製品も含めると、日本国内の都市鉱山にある金属類は、金が6800トン、銀が6 万トン、プラチナが2500トン、リチウムが15万トンに上るという試算もあります。小型家電リサイクル法により、こうした金属を有効に再活用し、さらに家電に含まれる鉛などの有害物質を適正に処理するしくみができました。自治体で回収された小型家電は、国が認定した事業者が分解・選別し、そこで取り出された金属がまた新しい製品などに再利用されます。
◆回収の方法は、地域によりさまざま
現在、小型家電リサイクルの対象となる品目は、市区町村によって異なります。お住まいの地域で、対象品目や、回収のしかたを確認しましょう。一般的な回収方法としては、次の4つのタイプがあります。
・ボックス回収
役所などの公共施設、家電量販店、小売店などに「小型家電回収ボックス」を設置し、回収する方法です。
・ステーション回収
一般のごみ回収場所で、資源ごみの回収などと合わせて小型家電を回収する方法です。
・イベント回収
市区町村のイベント開催期間などに限定して、小型家電を回収します。
・ピックアップ回収
排出された不燃ごみ等の中から、清掃工場等で小型家電を選別、回収するタイプです。
◆販売店や、認定事業者による回収も
小型家電のうち、携帯電話やスマートフォンは販売店でも回収しています。また環境省の「小型家電リサイクル回収ポータルサイト」(下リンク)では、リサイクルに出したい品目ごとに、回収してくれる地域の認定事業者の連絡先を掲載していますので、参考にしてください。
なお、廃棄物処理法の許可を得ていない不用品回収業者は、適切な処理がなされない可能性もあるので、不用になった家電でも渡さないようにしましょう。
(出典・参考)
環境省 小型家電リサイクル回収ポータルサイト
政府広報オンライン 使用済みの小型家電リサイクル お住まいの市町村の分別ルールに従い、正しくリサイクルを
①ごみを減らす!生活の知恵
②ごみの出し方、ここに気をつけて
③4つの家電は、家電リサイクルへ
④小型家電もリサイクルできる