「医療法人　青山病院」は昭和33(1958)年8月9日に瀬戸市の西部に開設以来50年が過ぎました。この間、地域の皆様方の期待に少しでもお応えできるように努力してまいりました。私もこの病院に勤務して45年が過ぎました。おじいさん、おばあさんの頃から３代・４代にわたって診させて頂いている家族もおられます。
医療保険制度は2000年の介護保険制度の創設、2006年の後期高齢者医療制度の成立とともに大きく様変わりしました。国が重点目標に掲げている4疾病5事業の地域完結型医療体制を取り組むことになってからは、一定の地域ごとに急性期からリハビリ期、慢性期（療養）、介護施設、在宅療養へと切れ目のない地域連携による医療体制の方向性が打ち出され、それと共に、病病連携、病診連携など医療と介護の整合性がすすめられつつあります。
　当院は瀬戸市・尾張旭市を中心にして一部急性期を含む一般病棟と慢性期の療養病棟を有し、愛知医大、公立陶生病院といった超急性期の病院からの受け皿と介護施設や在宅への移行期までの主としてリハビリと生活自立に向けた慢性期医療を行っています。しかしながら、慢性期医療と言っても昔の慢性期とは大きく変わり、かなり高度な医療が求められるようになり、それに伴った医療技術や知識を持った人材の確保、医療器具の整備等を勧めて行く必要があります。また医学の進歩に遅れないよう、常に職員全員がそれぞれの分野で医学知識、医療技術を習得して、それを診療に生かして還元できればと考えております。
今では職員も150名を超え、入院施設は一般病棟44床と療養病棟45床があります。内科・外科・整形外科・小児科と血液透析・リハビリテーションを通じて、地域医療に取り組んでいます。これからも、行政の方針や医学の進歩を見据え、地域の皆様のお役にたてる病院作りが重要だと肝に銘じて職員一同がんばっていく所存であります。これからもよろしくご支援賜りますようお願い申し上げます。
平成25年3月吉日

●内科
内科は大変幅が広い疾患を扱っています。いわゆるカゼ等の関せ症から生活習慣病、各種臓器疾患に対応できる様に治療体制を整えています。特に循環器と消化器に関しては常勤医が控えておりますので、広く対応できると思っております。
最先端医療が必要な場合には近隣基幹病院と連携を密にとり、患者様ができるだけベストの治療を迅速に洗濯できるような体制があります市民検診、人間ドックなどについても力を入れておりますので、どこか調子の悪い方をはじめ、元気であられても健康に留意している方は、お気軽に訪れて頂いてご相談ください。
●胃腸科
消化管の検査は空腹時に行うものが多いので、胃カメラ、腹部エコー、腹部CT検査など、出きるだけ同じ日に、 機動的に行うよう計画を立てています。 また、注腸検査、胃カメラ、大腸ファイバー検査は苦痛の無いように、かつ安全に受けて 頂けるよう心を配っています。
年に一度の定期的健診を受けてください。早期発見、早期治療が一番です。おなかの調子が悪くなったらぜひ来てください。 素早く安全に検査し適正な治療を行います。必要なときは迷わず基幹病院をご紹介します。 検査予定は、胃カメラ:(火)(木)、 大腸ファイバー:(月)、CT:随時です。
●循環器科
狭心症、心筋梗塞、不整脈、心臓弁膜症、心筋症、動脈硬化症などが対象疾患です。 症状としては胸痛、動悸、息切れ、浮種、などのある方が対象になります。
また循環器疾患に関わる生活習慣病である高血圧、高脂血症、糖尿病などの管理に力を入れております。
冠動脈疾患である狭心症、心筋梗塞に関しては冠動脈造影を現在は行っていません。 従って急性心筋梗塞などの急性冠症候群について対応できませんが、 疑いのある方は迅速に近隣基幹病院と連携をとって時期を逸しないようにしております。 また急性冠症候群を除く安定した狭心症、その他心血管疾患に対しては、 心臓超音波検査、血管エコー検査、エルゴメーターなどの負荷心電図、２４時間ホルター心電図、 ヘリカルＣＴを備えているので診断に役立てると思います。 学校健診や職場健診、市民健診で異常を指摘された方はご相談下さい。 また徐脈性不整脈に対するペースメーカーの手術・管理も行っています。
●腎臓内科
腎臓は身体の老廃物を濾過する重要な役割をしているにもかかわらず、沈黙の臓器と言われ、自覚症状が出た時にはすでに進行しているケースもめずらしくありません。腎臓内科では健康診断などで検尿異常（血尿、蛋白尿）や腎機能障害を指摘された方の診断と治療、慢性腎不全の管理、血液透析の導入・維持をおこなっています。
また、血液透析に必要不可欠なシャント手術や血管拡張術もおこなっています。体のだるさが続く場合や顔や足にむくみが生じた場合は腎臓病の可能性がありますので、どうぞお気軽にご相談ください。
●整形外科・外科
整形外科では、からだの運動器の障害を専門に診ます。 骨折、脱臼、捻挫などの外傷、スポーツによる膝、肩、肘などの関節の障害、腰の障害、加齢に伴う頚椎、肩、腰、膝の障害、 関節リウマチなどの慢性疾患が対象です。
小児の股関節の病気は超音波検査などで診断します。 膝の疾患は、関節鏡による手術療法も行っています。 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症による神経痛には、椎間板内ステロイド注入治療、神経根ブロック治療などを行っています。 褥瘡の治療にも力をいれてます。保存的治療だけでなく手術療法も行います。
●小児科
小児科が開設されてから20年が経ちましたが、入院施設があるのにもかかわらず、子供さんとご家族の負担を考え、 通院・外来で診させていただく努力をしてまいりました。今後も病院という特徴をいかした診療(信頼度の高い血液検査等の結果がすぐ出る。24時間看護スタッフがいる。点滴が外来で長時間管理できる。喘息発作に24時間対応できる。必要なときにはすぐ入院できる等)をしていきたいと考えております。 今後ともお子さんの出生後から大人になるまで、単に疾病の治療のみではなくホームドクターとして、成長・発達を見守っていける病院になれるように努力していく所存であります。 オリコンメディカルランキングに当地区で一番高い評価をいただいたことは皆様のおかげと感謝いたしております。