家族葬とは?
故人の近親者および本当に親しかった友人だけで行う葬儀・告別式のことを言います。
かつては参列者の多い「本葬」に対して、小規模に行う葬儀を「密葬」と言いましたが、現在は親しい友人を招く場合も含めてこう呼んでいます。

家族葬が増えた要因として高齢化が挙げられます。高度経済成長時代には会社勤めの現役中か定年後まもなくに亡くなることが多く、会社の同僚などが中心となって葬儀を行うのが普通でした。しかし、高齢化社会となり、定年後20年も経って亡くなった場合、会社には故人を知る人はほとんどいないでしょう。

また、東京で暮らしている子供のもとに身を寄せた地方出身の高齢者の場合、近隣に馴染みも少ないことから、子供など近親者だけで葬儀を行うケースが増えたのです。釣り好きだった故人のために海を模した祭壇を用意するなど、近親者や親しい仲間だけで「その人にふさわしい」形で行う葬儀であると言えるのです。