【ごあいさつ】
ミズノ動物クリニックは、ホスピタリティーとコミュニケーションを大切にし、皆様から愛される病院を目指しています。

ホスピタリティーには、思いやり、親切心、心からのおもてなしという意味があります。これに飼い主様、動物、動物看護師そして獣医のコミュニケーションが合わさり、 初めて自分が理想とする病院が完成されると確信しています。暖かく居心地の良い病院にし、動物達が健やかに暮らせるよう努力して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

自分自身の今までは…元製薬会社のサラリーマンから獣医師へ!
高校を卒業して獣医学科を不合格となり、畜産学科に入学しました。
動物関連で牛が好きだったから畜産学科に入学したとはいえ、挫折感を味わいました。
卒業して就職は製薬会社の安全性研究室でした。実際の仕事は犬を使った毒性試験。自分の夢であった獣医とは180度異なった仕事でした。
3年間働き、仕事も順調でしたが、自分自身の将来を考えた時に、やはり動物の命を救う仕事がしたくなりました。会社の上司や同僚から｢合格するかどうかわからないのにやめておけ｣｢今さら夢を追うのはやめろ｣と言われました。でも、後悔はしたくなかった。同じ後悔をするなら挑戦して駄目なほうが良いと思いました。
そして製薬会社をやめ、1年間浪人することを決意しま した。26歳という年齢で予備校に入り、毎日12時間以上、死に物狂いで勉強しました。不合格になれば、おそらくアルバイトで生計を営んでいたでしょう。浪人時代は勉強一色。
1年間で遊んだのは1回、カラオケに1時間行っただけでした。友人も離れ少しずつ孤独になっていきました。

猛勉強の甲斐があって、麻布大学獣医学科に入学することができました。獣医大学に入ったという満足感で、かなりダメ学生でした。講義を休んでアメリカンフットボールに没頭し、部活がない日は徹夜でマージャン、そして友人達と飲んだくれていました。
卒業してインターンになり、3年間埼玉の動物病院で、その後の3年間三重県で働きました。ここで理想と現実のギャップを感じたのです。
獣医師になっても何もできなかった・・・・。
診察や手術を夢見ていたのに、現実は掃除、受付など…。診察も手術もうまくできない。獣医師を辞めたい時期もありました。今振り返ると、この6年間は自分にとって大切な時間だったと感じています。

開業をして始めて掃除、受付、調剤の重要性そして動物看護師の大切さがわかりました。サラリーマンをやったことも自分にとって大事なことと感じられました。人とのコミュニケーションを教わることができたのです。 開業当初は、患者さんが自分の話を聞いてくれるのか?来院してくれるのか?不安で寝れない日もありました。経営学のノウハウはまったく知らなかったので医療機器を買い経費がなくなってしまった時もありました。

遠回り人生も無駄はないのです。遠回りだからこそ得たものがたくさんあります。飼い主様、動物そしてスタッフに優しく、居心地の良い病院にすることが自分の夢であります。