江田島市唯一の禅寺（曹洞宗）であり、能美島随一の歴史をもつ祈願寺でもある。
　起源は大同二年（西暦806～809年）に創建された『嶺雲山 福納寺』に始まるとされる。
　寛治年中（西暦1087～1093年）に、当時あった真言密宗十八ヶ寺を合併、能美島全島祈願所とされる。
　しかし戦乱の折、伽藍焼失、消息が一時期途絶える。
　寛永５年（西暦1627年）に、当時能美島領主であった山野井重久が曹洞宗（禅宗）に改宗し『嶺雲山 寳持寺』と改め再建し、宗派を超えた祈願所として、その後興隆していく。
　しかし、平成11年6月29日集中豪雨による土砂災害により、本堂を含むほとんどの建物が崩壊し失う。
　平成24年5月13日に念願の本堂を移転再建。落慶式には多くの参拝者が集まり、能美島全島祈願所の復興を慶んだ。
　現在は〝坐禅のできるお寺”として地域に住む人々と共に修行に精進しながら、災害から残った仏像・仏具を修復しつつ寳持寺再建にむけ歩んでいる。いまだ伽藍再建途中。　
　平成25年10月には、公益墓地『陀峯霊園』を開設。（宗教宗派不問）
　そして、霊園の一角のもとお寺があった場所に、災害を免れた六地蔵尊および水子地蔵尊を奉納設置。能美を見晴らす高台にある地蔵尊が、地域すべての人々に慈悲と智恵の光明を照らしお守りくださるよう願いを込めたものである。（永代供養合同墓と水子永代供養合同墓を兼備）