皆さま方には、平素より当金庫に対して格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
　金庫の業務内容、業況等について、一層のご理解を深めていただきたく、本冊子を作成いたしましたので、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
さて、平成25年度の内外経済は、緩やかな回復基調をたどりました。国内では日銀の大胆な金融緩和や安倍政権による積極財政、いわゆるアベノミクスの効果により、個人消費が伸びるとともに企業経営者のマインドにも明るさが見えてまいりました。また海外では、米国経済の回復が続くとともに、重債務国問題に揺れた欧州経済も回復基調に転じました。
　このような経済情勢の中、当金庫では、「CO-SEI事業化交流マッチング」の定期的な開催や、「こうせいオーナーズクラブ」を通じたオーナーの皆さまとの交流や情報交換など、地域密着型金融の推進に積極的に取組むことで地域金融機関としての責務を果たすべく、役職員一丸となって業務を推進してまいりました。
　また、お客さまの利便性向上のため店舗ネットワークの拡充や既存店舗のリニューアルを計画的に行っており、平成25年度は、7月に「鶴見支店」を移転、10月に新店舗「梅田支店」を大阪駅前第1ビルに開設、12月には「守口支店」の建替えを行いました。
これらの取り組みの結果、預金・貸出金ともに増加し、預金残高は前年度比16％増加の6,168億円、貸出金残高は同11％増加の3,112億円と、業界でトップクラスの高い伸び率となりました。また、収益面においても、当期純利益が51億円と前年度比で20億円の増加となりました。これもひとえに皆さま方のご支援によるものと心から感謝申し上げます。
　当金庫は、これからも地域の皆さまのお役に立てる金融機関を目指し、健全な業務運営に努めてまいりますので、会員をはじめ地域の皆さまには尚一層のご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

平成26年7月
理事長 中村 龍男

地域金融機関たる信用金庫の本業は、金融という経済の血液とも言える事業を通じて、地域の経済発展、生活・文化の向上に寄与することと考えています。その為には、まず自らの経営体質を強化し、安定した経営基盤を築く努力が必要です。そして、地域の住民の皆さまや事業者の方に対し、新たな預金・融資商品の提供等、種々の金融サービスや地域貢献活動
により、地元への還元を図ります。
　私たちは、信用金庫の特性を生かし、当金庫の経営理念に基づく経営を目指しています。