【理事長挨拶】
長崎病院の歴史は明治年代より以前に始まります。
広島の地に厚生堂医院として開業しましたのは明治10年、明治44年には当時針工場、鋳物工場の多かったこの地域に、「火傷専門」を掲げて診療を行ってまいりました。以来、昭和20年の原爆被災を乗り越え、昭和30年長崎厚生堂病院に改組し「思いやりの医療」を誓いとして診療を行なっております。今日では「予防」・「診療」・「社会復帰」を三本柱として包括的医療を目指し、最良の医療・看護の提供に努めております。平成26年2月、患者様の療養環境の改善を目的として新病院に移転をしました。施設の充実とともに、医学の進歩に遅れることのないよう職員一同研鑽を積み、良質で安心な医療・看護・介護の提供を常に心がけてまいります。
今後も地域の皆様の信頼にお応えでき、来て良かったと思っていただける病院になるよう、なお一層の努力をしてまいります。

理事長 院長　長崎 孝太郎

【長崎病院の特長】
　―地域に根ざし、包括的医療を支える三本柱―
≪診療≫
＊内科
　循環器病・糖尿病などの生活習慣病治療を中心とした内科一般診療
　内科系救急医療指定病院として、常時診療に対応
＊皮膚科
　皮膚科専門外来を設け、各種皮膚疾患の診療
　熱傷治療の充実
≪予防≫
＊人間ドック
　別館に独立したヘルスケアセンターを設置
　人間ドック・健康診断・職場健診など各種健診の実施を行い、地域の皆様の健康づくりに貢献
≪社会復帰≫
＊リハビリテーション
　理学療法、言語療法、作業療法、在宅関連部門が連携し、入院・外来患者様のADL(日常生活動作)訓練を実施し、1日も早い社会復帰を援助
　運動療法施設と連携し、パワーリハビリの実施

【地域医療連携】
患者様のかかりつけ医（病診連携）や地域包括支援センター、ケアマネージャーなどと緊密に連携を取り、患者様が安心して治療が受けられるようサポート体制を整えています。入院、退院から福祉に関するご相談まで対応し、患者様とそのご家族を支援します。急性期病院（病病連携）との連携により患者様やご家族の不安を解消すべく当院の役割・機能を認識しながらコミュニケーションを図っていきます。

【外来】
＊初診の方へ
　長崎病院では、かかりつけの診療所・病院からの紹介状 (診療情報提供書) のご持参を推進しております。紹介元の医療機関からご連絡をいただき、予約いただくことをお勧めいたします。その場合は予約報告書をお持ちください。
(初診の際、お持ちいただくもの)
　●健康保険証
　●医療受給者証(お持ちの方)
　●紹介状(お持ちの方)
　●当病院の診察券(お持ちの方)
【診療課紹介】
長崎病院では患者様の病気を総合的な視点から治療することで、患者様の心身に寄り添う医療を目指しております。それぞれの医師の専門性に合わせ、また大学病院や官公立病院との密な連携を持って患者様に適切な医療が行えるよう努力しております。
＊診療科目・・・内科、皮膚科(皮膚科一般・熱傷)、呼吸器内科、糖尿病内科
　　　　　　　　放射線科、リハビリテーション科
＊専門外来・・・糖尿病専門外来
　　　　　　　　熱傷専門外来
　　　　　　　　脳神経内科専門外来
　　　　　　　　生活習慣病相談
　　　　　　　　栄養指導

「早期発見」があなたを救う。
長崎病院のヘルスケアセンターは、人間ドック、生活習慣病予防健診、一般健診など多彩は検査項目を取り扱う専門施設です。
【長崎病院 ヘルスケアセンターの特徴】
医療法人厚生堂 長崎病院 ヘルスケアセンターは、同病院の健診部門として昭和63年に開設し、平成16年度に人間ドック健診施設機能評価認定を受けました。精度の高い検査と詳しい説明を行い、生活習慣病の予防や健康増進の支援を行っています。健診後のフォロー体制も整え、安心して受診いただけます。
■検査表
　全身を系統的に診察・検査した結果と過去のデータを比較したグラフをお渡しします。結果表は、目で見て分かる詳細な診断データで、この検査結果は個人データとして蓄積し、毎回の健診毎に過去と現在を比較検討することができます。
■保健指導
　検査終了後は、受診した全ての方に医師が面談し、検査結果を詳しく説明します。この結果表から、健康危険度を予測し生活習慣改善のためのアドバイスを行います。必要に応じて栄養指導や運動指導を行い、トータルな健康づくりに貢献します。
■包括医療
　検査の結果、再検・精検が必要な場合は当院外来で受診いただけます。長崎病院は、「予防・診察・社会復帰」の三本柱で包括医療を実践していますので、健診後も安心の、充分なアフターフォローと治療へのバックアップ体制が整っています。
■人間ドック　機能評価認定
　当センターは公益社団法人日本人間ドック学会の定める「人間ドック健診機能評価（Ver.2.0）」を受審し認定を受けました。この認定を踏まえ、更に質の高い人間ドックを実現し、受診者の健康づくりに一層貢献していきます。

【リハビリテーションについて】
寄り添う心を大切にサポートします
リハビリテーション科では、お一人お一人の疾患や症状・状態に合わせて、適切な理学療法、作業療法、言語療法を行います。社会復帰・在宅復帰に向けての生活を視野にいれたリハビリで、患者様が充実した生活が送れるよう、スタッフ一同で支援しています。
＊入院中のリハビリ
自宅での日常生活を想定した実践的なリハビリテーション
退院後の生活に支障が無いよう身体機能の向上や、日常生活動作の再獲得、コミュニケーション能力の向上や食事動作などを各療法士がサポートします。６階テラスでは、外の景色を眺めながらの屋外歩行訓練も可能です。また花壇ではガーデニングも楽しめ、入院生活に彩りを添えます。
＊退院後のサポート
スタッフで連携し退院後も安心のサポート
退院が決定した患者様には安心して退院いただけるよう、カンファレンスを実施しています。医療スタッフで情報を共有し、在宅スタッフと連携。今後どのような治療を継続するか、家庭での過ごし方など、患者様、ご家族の気持ちを尊重しながら、継続的なサポートを行っていきます。
(カンファレンス参加者)・・・ご本人、ご家族、かかりつけ医、在宅スタッフ
　　　　　　　　　　　　　　主治医、看護師、担当療法士、栄養士、相談員