JA愛知北は、愛知県内の各JAに先んじて、県北部地域3市2町の6つのJAが合併し、平成5年(1993年)10月に誕生しました。以来、JA愛知北は、効率的な事業運営、組織基盤の確立を目指して取り組んでいます。とりわけコンプライアンス態勢やリスク管理体制の整備、強化、能力主義を重視した管理制度の導入による人事の活性化、高度情報化社会に対応した情報システムの構築などに重点をおいて実施してまいりました。いっぽう、組合員をはじめとする地域の皆さんの健康で豊かな生活の実現を目指し、暮らし全般に関わる生活面の多様な活動も展開しています。たとえば、地域の農業活性化施策として、営農指導体制の構築を図り、社会ニーズの高い環境にやさしい地域農業の振興や、「朝市・青空市」への積極的な支援活動を実施しています。また、地域福祉への取り組みとして、高齢者助け合い組織「たすけあいの会」を結成するなど、地域社会の繁栄を理念として、取り組みを進めています。

当地は、広大な濃尾平野の一角、愛知県北西部に位置し、東には良好な自然環境が保たれた尾張丘陵が連なり、北には水量豊かな木曽川の清流が流れています。また、交通の便にも恵まれ、古くから都市近郊農業地帯として栄えてきました。
JA愛知北管内における農業は、濃尾平野の平坦で肥沃な土壌と木曽川、五条川の清らかで豊かな水の恩恵に浴し、稲作、野菜作りを中心に、花卉、果実、畜産など幅広く展開されています。なかでも、「守口漬」の原料として親しまれている細長い「守口大根」は、全国シェアの約70%が当管内の扶桑町で栽培されています。近年は、大都市名古屋のベッドタウンとして急速に開発が進み、地産地消の「朝市・青空市」などが盛んに行われ、活況を呈しています。

●指導事業
　指導事業は営農指導事業と生活指導事業に大別されます。
　営農指導事業は組合員の営農を指導し、その改善と、地域における農業生産力の向上を目的とし、農薬指導、品種・栽培基準の統一、農業塾の開催など指導体制を強化しております。他にも、生産履歴記帳運動を推進し、栽培日誌の記帳運動に取り組み、消費者の安全・安心志向に応えてまいります。生活指導業は、女性部活動、たすけあいの会による活動、健康管理活動など、生活指導担当者の配置により生活の改善と向上をめざしています。
●信用事業
　「JAバンク」とも言われる信用事業は、貯金・融資・為替などのいわゆる銀行業務といわれる内容を行っています。皆様からの貯金の受け入れや必要な資金の融資といった相互金融によって、営農と生活の改善・向上を図ろうとするのが信用事業です。この信用事業は、JA・信連・農林中金という三段階の組織が有機的に結びつき、JA系統金融として大きな力を発揮しています。
●共済事業
　「JA共済」は農業協同組合が理念とする「相互扶助」を事業活動の原点とし、常に組合員・利用者の信頼と期待に応え、「安心」と「満足」を提供しています。このために、最良の保障・サービスによる「ひと・いえ・くるまの総合保障」の提供を通じて、組合員・利用者の豊かな生活づくりに努めています。
●購買事業・販売事業
　購買事業は、組合員の営農と生活に関連した資材・物資の供給を行います。営農生活部署における肥料、農薬、生活資材などの供給を始め、環境に配慮した資材の普及、啓発を強化するとともに、時代の要望でもあります環境にやさしい資材の普及拡大に努めております。
　販売事業は組合員の収穫した生産物を共同で販売する事業です。価格が常に変動し不安定な農産物を、計画的に生産や出荷を行うことにより、市場で有利な販売を実現させることに努めます。また、生産者部会と連携をとりながら地域農畜産物の振興を図り、また消費者が求める安全・安心な農畜産物の販売に努め、共選・共販体制の確立と産地のブランド化を図ります。
●その他事業
　利用事業は、組合員個人では所有できない施設を共同で設置し、共同で利用する事業です。カントリーエレベーター、ライスセンターや育苗施設などを組合員で積極的に利用することで、効率的な運営が出来ます。他にもジェイエイ愛知北共同株式会社で取扱う旅行事業は、各種旅行の企画、予約、手配等を行っております。不動産事業としては、不動産売買、アパート・賃貸情報に関するご相談を受け付けております。燃料事業としては、ふれあいプラザでガスの供給等を行っています。