わたしたちは、 リハビリテーションを、単に“機能の回復”としてのみ捉えるのではなく、その人らしい生き方のための回復であることを常に心に置き、 すべての職員が、持てる能力を笑顔とともに提供できるように努めます。
また、患者様・ご家族様の要望に少しでも多く応えられるために、地域の医療・福祉関連施設と連携し、それによって生み出される 医療及び福祉の提供 に努めます。
患者様とわたしたちとの回復リハビリテーションによる共生の下には「ありがとう」があることを
常に忘れません。

病気や怪我により心身に障害を受けた方に対し、「立つ」・「歩く」などの基本的動作から「トイレ」・「更衣」・「入浴」などの日常生活に必要な動作の訓練、摂食機能に対する検査や訓練を取り入れ、患者様個々の環境に合わせたリハビリテーションの提供に心がけ、在宅復帰および社会復帰に向けて取り組んでいます。
また、運動機能のみでなくコミュニケーションに関わる訓練を組み合わせ、 幅広いニーズに対応することにより、社会的な交流まで含めた形を大切な生活行為と捉え、リハビリテーションスタッフ全員が共通の認識を持って患者様に接しています。

■こどものリハビリテーションへの取り組み
当院では2歳頃より小学校2年生までの発達が気になる子どもさんを中心に、各専門職種が連携してそれぞれのお子さんが楽しみながら必要な事を学べるようリハビリテーションや支援を提供しています。

＜当院の小児リハビリの特色＞

●児童精神科医師による診察
「ことば」の発達がゆっくりであったり、「体」の使い方に不器用さがみられるなど、 「体」や「ことば」、「心」の発達に心配のあるお子さんについての御相談や支援を 発達の専門医の視点からアドバイスを行っています。

●言語聴覚療法：「ことば」のリハビリテーション
ことばの専門家である言語聴覚士による「ことば」がのんびり、 「発音」が幼いなどの「ことば」の問題だけではなく、 集団生活上のコミュニケーションがうまくいかないお子さんに 『楽しく』『できた』を積んでいける様 絵カードや絵本、楽しみながらできるゲームなどを使いながら その子その子に必要な事を学べる為の支援をしています。

●作業療法：「感覚と運動」のリハビリテーション
作業療法士が身体を使った運動や手先が不器用、 運動の発達がのんびりなお子さん、 一緒に遊ぶ事が苦手なお子さん等を対象に お子さんの状態に合わせて様々な遊びを通して 感覚と運動の育ちを支援させていただいています。

●地域の皆様との連携
地域の保育園や幼稚園、施設、学校と積極的に連携をとりながら、お子さんに合った環境作りに協力しています。
専門のスタッフがより良い支援方法をチームとして考えアプローチを行っています。

●365日リハビリテーション体制
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が 日曜日、祝日、年末年始においても 通常通りリハビリテーションを実施することで、 早期機能回復に努めています。

●患者様個々の状態に合わせたサービスの提供
患者様1人1人の状態や生活リズムを考慮した 看護、ケア、リハビリテーションを実施しています。
また、機能回復、生活能力の向上に合わせ、 ご自身で可能となった動作を病棟生活へと移行を図り、今後の生活に繋げていけるよう努めています。

●多職種協働でのリハビリテーション
医師、看護師、介護スタッフ、 リハビリテーションスタッフ、医療相談員などによる 毎日の病棟ミーティング、定期的なカンファレンスを 実施することで情報の共有を行い、共通した意識・目標を持ってリハビリテーション医療に取り組んでいます。

●嚥下体操や集団体操、レクリエーション
病棟内で食事前の嚥下体操や集団レクリエーションを行い、明るい雰囲気作り、精神面へのアプローチを図るとともに、患者様同士の交流の場を提供しています。

●退院後の生活を想定した環境設定、リハビリテーション
入院中にご本人、ご家族との面談の場を設けることにより意向の確認しながら、今後の生活が安心かつ充実したものになるよう退院前訪問や適した介護サービスの提案等をさせていただき、退院後の生活を想定した病棟内での生活環境やリハビリテーションの提供を目指しています。