ヒンジツカン

賓日館

伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設
文化・ミュージアム
  • 展示・イベント
エリア
三重県伊勢市
最寄り駅
JR参宮線 二見浦駅 から徒歩10分
賓日館に行く前にチェック!
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賓日館概要
賓日館は明治20年、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として、神宮の崇敬団体・神苑会によって建設されました。
明治天皇の母であられる英照皇太后のご宿泊に間に合うようにと、明治19年12月に着工、翌年2月19日に竣工。
これほどの短期間で格調高い建物が完成したのは驚異といえましょう。
その後、明治末期から大正初期にかけてと昭和初期の2回の大増改築を重ね、現在の状態となったのです。

明治24年7月29日から3週間余り、ご幼少時の大正天皇(明宮嘉仁親王)が避暑や療養、水泳訓練などを兼ねて滞在されたのをはじめ、歴代諸皇族、各界要人が数多く宿泊されました。
そして明治44年2月には隣接する二見館(三重県初の政府登録国際観光ホテル)に払い下げられ、二見館の別館として平成11年まで貴人の宿泊所とされてきました。
二見館の休業後、平成15年に二見町に寄贈。 賓日館では、建物だけでなく庭園も含めて、当時一流の建築家による品格のある洗練されたデザイン、選び抜かれた材料やそれに応える職人たちの技など、日本の伝統建築の粋を目の当たりにすることができます。

建築学的見地からだけでなく、明治から大正、昭和、平成へと二見町の近代史を語り伝える国指定重要文化財です。
清渚二見浦の物語
伊勢神宮(内宮)から流れてくる五十鈴川(いすずがわ)は、二見を挟むように東西二手に分かれて伊勢湾に注いでいるため、二見という地名は“二水(ふたみ)”に由来すると思われます。それが景勝地ゆえに何度も振り返り見る“二見”に変わり「倭姫命(やまとひめのみこと)がその美しさに二度振り返りご覧になったため」と言われるようになったそうです。

こうした自然・景観の美しさと、伊勢神宮のお膝元という地理的条件、夫婦岩のある立石崎(たていしざき)が古来禊場(みそぎば)であり、神宮参拝の前にここで身心を清める習わしがあったこと、これらが相まって二見の町は観光地として栄えてきたのでしょう。

また、現在の二見の旅館街は、明治末期から昭和初期にかけて形成されてきたのですが、賓日館は明治創建当時の面影を一部に残しながら、昭和初期まで増改築されてきたので、二見という町の近代史を語る上で、欠くことのできない大変重要な文化財となっております。

賓日館からは清渚・二見浦が見え、波の音も聞こえます。明治以来、様々な人々がこの渚を眺め、波の音に耳を傾けたことでしょう。ここを流れていった豊かな旅の時間を心行くまで楽しんでいただきたく思います。
ご利用料金のご案内
■入館料
大人:300円
小人(小・中・高):150円
※割引:20名以上の団体は上記定額料金の80%
障害者は障害者手帳提示で無料

賓日館の基本情報

スポット名 賓日館
TEL 0596-43-2003
FAX 0596-43-2003
住所 〒519-0609
三重県伊勢市二見町茶屋566-2
営業日
開館時間:
9:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日:
火曜(祝日の場合は翌日休)
blog http://tenkafu.hinjitsukan.com/
駐車場 あり
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