道新総合印刷は、北海道新聞社の直轄印刷会社など6社を統合・合併し、2010年4月に設立されました。道新が発行する北海道新聞、道新スポーツのほか、日本経済新聞、日本農業新聞や業界紙、機関紙などの印刷を受託し、全道の読者にお届けしております。新聞以外にも自治体の広報紙やフリーペーパーなど幅広い媒体の印刷にも取り組んでおります。

受託している多くの印刷媒体は限られた時間内での印刷作業となりますが、カラ―面の増加などきれいで読みやすい紙面が求められております。私どもは「速く、美しく」を常に意識し、日々の仕事に向き合っております。

また、東日本大震災後、新たな災害対策として輪転機を回せる大容量の自家用発電設備を導入しました。大規模な停電の際にも、新聞印刷を続けることができるようになりました。

ニュースの世界においても、インターネットの電子媒体が多くなってきましたが、その一方で紙に印刷された活字媒体は一覧性に加え、じっくり読めて理解を深めやすいなど見直されています。活字文化を守ることを通し、社会に貢献していきたいという思いを強く持っております。みなさま方のさらなるご支援をお願いいたします。

株式会社道新総合印刷
　代表取締役社長 吉田 浩正
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新聞印刷工場では新聞用紙やインキ、刷版など大量の原材料が使われ、輪転機や建物には電力、重油などのエネルギーが大量に消費されています。近年の環境意識の高まりもあり、自然への負担を少なくするとともに、原材料の削減や省エネを図っていくことが経営面からも求められています。道新総合印刷では社員ひとり一人の努力はもちろんのこと、エネルギー管理統括者と管理企画推進者を選任し、環境対策を進めています。

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　◆新聞用紙・インキ
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現在の道新朝刊、夕刊で使う新聞用紙の古紙配合率は、製紙メーカーの違いにより70％～100％となっています。
使用している新聞用紙の重量は43ｇ/m2の超軽量紙です。
最近ではパルプ量を減らし環境への負荷の少ない、超軽量紙の減斤化が主流となりつつあります。
製作現場では損紙など資源の無駄がでないよう日夜努力が続いています。
工場毎に目標損紙率を決め、損紙の原因となる不良紙の削減や断紙対策などに努めています。

新聞用紙の次に多く消費される新聞インキの原料は、顔料、樹脂、溶剤で構成され、溶剤には環境対応にすぐれた大豆油が使われています。最近の印刷技術の向上はめざましく、2012年2月からスクリーン上の網点を小さくし高精細化を図り、インキ削減に寄与しています。

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　◆リサイクルの推進
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＜新聞用紙＞
製紙メーカーから運ばれてきた新聞用紙は、製品になったもの以外はすべて古紙業者を通して道内の製紙メーカーに戻しています。工場で廃棄されるものはほとんどありません。再利用されているものは新聞用紙外装のワンプ、刷り出し損紙や不良紙などの黒損、上ムキされた白損、残紙を含めた芯棒です。

＜刷版＞
使用済みのアルミニウム製の刷版は全量業者が回収し、多くは道内でアルミホイール、エンジン部品、アルミ缶、窓サッシなどに再製品化されています。

＜産業廃棄物＞
リサイクルされることなく産業廃棄物に出されているものは、CTP製版機の使用済み薬液、廃インキや廃油などです。産業廃棄物はマニフェスト制度に沿い処理されています。

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　◆廃液削減装置
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当社では、環境保全取り組みの一環として、この装置を導入しました。減圧蒸留方式により刷版工程で排出される現像廃液を最大5分の1にまで濃縮することが可能となり、産廃処理量・処理コストを大幅に削減できます。残りの蒸留再生水は、特定施設下水排除基準以下のため下水道への放流が可能な水質です。また、分離処理にフィルターを使用しないため、廃液以外に別途廃棄物が発生することもありません。