平成28年6月「きたざわこどもクリニック」をここ新座市で開院させていただくことになりました。
私はこれまで未熟児・新生児医療および小児の成長・発達外来を中心に市中病院、大学病院で診療をおこなってまいりました。このたび新座という地で新しく地域に根差した医療が出来る事は大きなよろこびです。

こどもが育っていく途中にはいろいろな出来ごとがおこります。病気もそのひとつです。
上手に訴えることが出来ないこどもの病気はご両親には大きな不安です。
また病気以外にも体重の増えが少ない、背の伸びが少ない、歩くのが遅いのではないか、などいろいろ心配になります。
これまでの経験と知識でご両親には十分な説明を、児には治療と共に安心をお伝えできれと思っています。
ご両親と共にこどもがすくすく育っていくお手伝いをさせていただければと思います。

　院長 北澤 重孝
￣￣￣￣￣￣￣￣

　●子どもの発達評価
━━━━━━━━━━━━━━━
小児の心身の発達評価、複雑な予防接種のスケジュール管理などを行います。
乳児・乳幼児期の定期健診のほかに、年長児を含め必要に応じた発育・発達の評価を行います。身長・体重の発育だけではなく、運動発達、知的な発達を定期的に評価し、順調か何らかの対応が必要かを診てゆきます。
また、予防接種の不備についてもアドバイス致します。


　●予防接種
━━━━━━━━━━━━━━━
予防接種（ワクチン）は、ご両親からこども達への大切なプレゼントです。
ここ数年、予防接種の種類・接種回数がとても多くなりました。
接種するか否かは最終的には保護者の判断に委ねられますが、治療より予防がより大切であると考え、当クリニックでは予防接種を積極的にお勧めしています。詳しい説明をお求めの場合はお申し出ください。


　●急性疾患
━━━━━━━━━━━━━━━
発熱、咳嗽、下痢、嘔吐、発疹などを主徴とする急性疾患あるいはインフルエンザ、水痘などの種々の流行性疾患の初期診療は当院で対応します。
幼稚園や保育園、学校で流行している病気を把握しておくと、病気を診断する上で重要な情報になります。流行性疾患の多くはウィルスが原因で、インフルエンザ、水痘を除くと有効な抗ウィルス薬は無く、予防接種の励行や日常の手洗い、流行期には人ごみを避ける、マスクを着用することなどが重要です。
当クリニックは隔離室(1室)を備えていますので、水痘など流行性疾患が疑われる際は必ずお申し出下さい。


　●保護者の方の診療
━━━━━━━━━━━━━━━
＜急性疾患＞ 保護者の方の一般診療もお子様と一緒に診察させていただきます。ご相談ください。
＜予防接種＞ インフルエンザ接種等お子様と一緒に接種させていただきます。


　●慢性疾患、未熟児・早産児フォローアップ
━━━━━━━━━━━━━━━
少しだけ予定日より早く生まれたお子さん（在胎34～35週）を “late preterm infant” といいます。
正期産（在胎37週から40週）で生まれたお子さんと同じように産院を退院することが多いのですが少し病気のリスクが大きいことが知られています。例えば、RSウイルス（風邪の原因ウイルス）に感染すると重症化する頻度が高い、鉄欠乏性の貧血にリスクが大きい……など。
成長、発達の定期フォローをお勧めいたします。
気軽にお申し出ください。（フォローアップ外来は保険診療になります。）
さらに小さくお生まれになったお子さんで、専門病院でフォローアップ外来受診中の方、種々の慢性疾患のために遠方の専門病院での治療を受けられている方には当院でも可能な発達フォロー、予防接種、感染症などの初期診療（プライマリケア）を行います。
シナジス注射（パリビズマブ）もできます。ご相談ください。専門病院との連携などが必要であればお申し付け下さい。


　●夜尿症
━━━━━━━━━━━━━━━
5歳になっても夜尿・昼間の遺尿(おもらし)が続くお子様に対しては、日常生活のアドバイスを基本とした対応をいたします。
一昔前には心理的な要因に依るものと考えられた夜尿にも、実はもっともな原因があるわけです。そして、タイプを踏まえた適切な指導によって夜尿症は以外と早期に克服できることが少なくありません。
当院では年少児では日常生活のアドバイスを中心に、年長児では病態によって薬物療法などを行って参ります。