高齢化が急速に進む中で、｢定年退職後に就職は望まないが社会に役立つ機会を得たい｣｢何らかの収入も得たい｣という健康で働く意欲のある高齢者が増えています。
これらの人達の願いや希望に応えるため、｢高年齢者等の雇用の安定等に関する法律｣に基づく民法第34条の法人として、高年齢者等が主体となった“自主・自立、共働・共助”を基本理念とした、社団法人安城市シルバー人材センターが昭和56年に設立されました。
平成24年には設立30周年を迎え、その後県の認定を受けて新たに公益社団法人としてスタートしました。

【シルバー人材センターの仕組み】
シルバー人材センターは地域社会の日常生活に密着した仕事を、民間事業所・一般家庭・官公庁等から、請負または委任の形式で有償で引き受け、これを会員に請負委任の形式で提供します。
そして会員はその仕事を遂行し、完成させることによって仕事の内容と就業の実績に応じて配分金を受けるという仕組みで運営されています。
そこで発注者とセンターおよびセンターと会員は、それぞれ請負または委任の契約の当事者となりますが、発注者と会員の関係はセンターを通じてのみ結ばれることになり、両者の間には雇用関係はもちろんのこと、請負または委任の関係も直接には成立しないものです。
したがって会員と発注者あるいはセンターとの間には、雇用関係が成立しないことを前提として労働基準等の労働関係諸法規の適用はなく、健康保険、厚生年金保険も適用になりません。