当院の外来にはいろいろな症状に悩まされ、思春期から高齢者まで幅広い年齢層の方々が受診されます。
心の病は特別な病気ではなく、誰もが潜在的に抱えていてどんな人でもかかりうる病気です。
様々な症状が続き、日々の生活がつらい方、身近に苦しんでいる方がいる場合は専門の医師らが相談、診察、診断、治療にあたります。
また、ご本人の来院が難しい場合もご相談に応じます。
外来診察時には専門的に対応するソーシャルワーカーがおります。
心療内科を併設し、ストレスによる心身症、自律神経失調症などには心と体の両面からじっくりと治療をしてゆきます。
特にカウンセリングを希望される方には必要に応じ、臨床心理士による心理相談を受けることができます。

【ソーシャルワーカーについて】
ソーシャルワーカーは精神医療の現場･保健・福祉分野で相談援助を行う専門職です。
相談に来られた方の意思を尊重し､生活上の問題を解決するための援助や精神障害者の社会参加に向けた活動を援助しています。
当院のソーシャルワーカーは全員、精神保健福祉士という国家資格を持っています。
様々な悩みを抱えている方が問題と向き合い、取り組んでいけるようにフォローしたり、解決の方法を一緒に考えたり…そんなサービスを提供することを目指しています。

■思春期外来
思春期（おおむね10～18歳）は、心と体が子供から大人へと変化・成長する時期です。
この大切な時期に心と体のアンバランスから様々な問題を生ずることがあります。
当院の思春期外来では、主に中学生以上を対象に、相談・治療を行っております。
子供の日頃の様子からおかしな変化を感じるようになったら、それは子供たちが発しているSOS信号なのかもしれません。
過剰に悲観的にならずに、また自分たちだけで解決しようとせず、早めに察知して専門医にご相談することをおすすめいたします。

■心療内科外来
心身症は精神科で扱うことが多いため、心の病気だと思われがちですが、心身症は心の病気（精神障害）ではなく身体の病気（身体疾患）なのです。
従って、心身症を扱うのは精神科ではなく、心療内科になります。
心と身体を同時に、同じ比重で診ていくのが心療内科です。
当香雪病院は精神科医・心療内科医ともに常駐しており、心理的・社会的要因で心病む人にも、身体病む人にも対応できる道内で数少ない病院です。

■認知症専門外来
認知症は、脳の機能変化に伴う機能の低下によってあらわれる症状で、特に認知機能が低下することで日常生活や社会生活を困難にしてしまいます。
認知症は誰もがなる可能性のある身近な病気ですが、疾患原因はさまざまで正しい知識と理解が大切です。
また、認知症は早期診断・早期治療が大切です。
早く治療やリハビリをはじめることで進行を遅らせたり、場合によっては症状が改善することがあるからです。
当院では認知症が心配な方、認知症でお困りの方に経験豊富な専門医が総合的な角度から診断・治療を行っています。
状況に応じて当院が併設している重度認知症デイケアや認知症治療病棟（2病棟/5病棟）のご利用も可能です。

■特殊治療 mECT
修正型電気けいれん療法（mECT＝modified electro convulsive therapy）を導入しています。
頭部に通電し、脳内神経伝達のバランス改善を促す治療法です。
薬物療法を行っても症状が改善しない難治性のうつ病や緊張症状の強い統合失調症などの治療として行われます。
※担当医師による十分な説明と患者さまの同意が確認された上で行われます。
※治療を検討される方の相談を受け付けております。
※医師の判断により適応とならない場合もありますので、あらかじめご了承願います。

【ご予約について】
専門外来のうち「思春期外来」「認知症専門外来」「心療内科外来」の初診時と「認知症専門外来　中川医師」の再診時が予約制となっております。
事前にお電話等でご予約ください。