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【阿佐ヶ谷駅】旧作名画をフィルムで後世に伝える『ラピュタ阿佐ヶ谷』 #魅惑のミニシアター Vol.3

シネコンや画面越しでは味わえない「ミニシアター/名画座」と呼ばれる小中規模の映画館の魅力にハマった映画好きのe-navitaスタッフのKが、実際に訪問した中からおすすめの「ミニシアター/名画座」をご紹介するこの連載。
今回ご紹介する映画愛に溢れる歴史的「ミニシアター/名画座」はこちら!

『ラピュタ阿佐ヶ谷』
阿佐ヶ谷で異彩を放つ邦画の名画座

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

「ラピュタ阿佐ヶ谷」は中央線沿線の阿佐ヶ谷にある、1950-60年代の旧作名画中心のミニシアター/名画座であり、小劇場とレストランを擁する文化施設でもあります(前回紹介した「ユジク阿佐ヶ谷」の母体でもあります)。元はアニメーション専門の映画館だったのですが、オープン当時に多くの名画座が閉館していった事もあり、日本映画の名画座を残さなければという思いから上映ラインナップに名画を加えはじめ、現在では旧作名画中心の名画座として多くの人に愛される存在に。この映画館は独自のリサーチを基に、定番の名作だけでなく他の映画館では上映されないようなマニアックな邦画を取り扱うのが特徴です。
いったいどんなリサーチを行うのか?今回は、旧作名画をフィルムで後世に伝える名画座『ラピュタ阿佐ヶ谷』の魅力をご紹介します。

  1. 【「ラピュタ阿佐ヶ谷」さんのおすすめポイント】
  2. ①:住宅街に現れる小さな森
  3. ②:会員優待料金や同伴者割引等のお得な会員サービス
  4. ③:「ラピュタ阿佐ヶ谷」さんのおすすめポイント
  5. ③-1:フィルム上映に対する強いこだわり
  6. ③-2:「ラピュタ阿佐ヶ谷」にしか組めない特集
  7. ③-3:旧作名画専門の名画座だからこそ出来るマニアックな特集
  8. ③-4:ロマンポルノ&ピンク映画にはお宝が
  9. ③-5:ここでしか見れないトークイベント
  10. ④:施設「ラピュタ阿佐ヶ谷」
  11. ④-1:3F&4F「フレンチレストラン山猫軒」
  12. ④-2:B1F 劇場「ザムザ阿佐ヶ谷」
  13. ⑤:まとめ
  14. ⑥:スポット情報
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住宅街に現れる小さな森

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

「ラピュタ阿佐ヶ谷」は、阿佐ヶ谷駅から徒歩2分の場所にある、映画館であり商業施設の名前です。「できるだけ自然の風合いを残したい」という館長の願いを表現し「縄文杉の切株」をイメージしたという味のある円形デザインのビルを成長した木々がみっしり取り囲んだファンタジーな外観のビル。屋上からも緑があふれていたりと独特の非日常な感じは、住宅地の中に突然現れたジブリの小さな森のような佇まいです。
敷地内へ一歩踏み込むと金魚が揺らめく木漏れ日にきらめく小さな池や、木々や植物で囲まれた豊かな空間が拡がっていて森の中に足を踏み入れたような気分に。
1Fは受付とギャラリー、2Fに映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」、3Fには気軽にフレンチを味わえる「山猫軒」、B1Fには小劇場「ザムザ阿佐谷」が1つのビルに入っています。

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

「ラピュタ阿佐ヶ谷」は年月を感じさせる木製の床と木製家具が囲む暖かな空間です。
1Fロビーは、映画館の受付とギャラリー&物販&休憩スペースになっています。ギャラリーは上映作品の関連書籍やポスター、スチル写真、関連音源などが展示されているので鑑賞前に気分を盛り上げるのにぴったりです。大きな窓から日が差し込む開放感のある休憩スペースには木製の机や椅子が並び上映前後の小休憩に使えます。
2Fの座席スペースは、ゆとりのある3席3列4段レイアウトの48席。椅子は名映画館ご用達の仏キネット社製なので長時間座っても疲れず快適に観られます。

会員優待料金や同伴者割引等のお得な会員サービス

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

「ラピュタ阿佐ヶ谷」には「ラピュタ シネマクラブ」というとてもお得な会員制度があります。年会費2500円(一般メール会員)を払うと以下のサービスが受けられます。2回は観に行きたいと思っているなら是非。
・会員優待料金:当日券が一般1200円→800円(ロードショー等の際は特別料金)
・招待券2枚:これだけでほぼ元がとれますね
・同伴者割引:会員同伴者1人の通常料金200円割引。
・ポイントサービス:最高4回の来場で1回分の招待券がもらえます。
・割引サービス:物販や関連サービスをお得に利用できます。
※チケットは当日券のみ。
※※鑑賞料金は一般1200円(学生1000円)。
※※※サービスデーやシニア割引を利用すれば1000円で鑑賞可。
詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。

「ラピュタ阿佐ヶ谷」ならではのこだわりの上映プログラム&各種イベント

「ラピュタ阿佐ヶ谷」の特徴であるマニアックなラインナップの秘密やフィルム上映に対するこだわり、トークショーなど、それぞれの魅力をまとめました。

・フィルム上映に対する強いこだわり

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

実は「ラピュタ阿佐ヶ谷」には、お客さんの希望に応えるため『フィルム上映しかしない』という強いこだわりがあります。フィルムに映りこむホコリの感じや生々しい傷などが観えるフィルム上映という行為を、綺麗なデジタル上映しか体験したことがない方にはぜひ体験してほしいです。
上映ホールの裏手にある映写室は大きな窓で仕切られており、映写技師さんが映写機に触れている様子を見学できます。デジタル上映が主流となった今、フィルム上映する映写機を見られるのも貴重な体験です。

また、フィルム化がされていない作品に関しては時にニュープリントを作成(新しくフィルム化すること)することも。過去には観客からの強いリクエストで、東映の『警視庁物語』のニュープリントを作って上映したそうです。文字通りこういった「『ラピュタ阿佐ヶ谷』でしか観られない作品」の上映も行う辺りにもフィルム上映に対するこだわりが伺えます。

・「ラピュタ阿佐ヶ谷」にしか組めない特集

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

「ラピュタ阿佐ヶ谷」の魅力はやはりその上映プログラムにあります。上映プログラムは主に「モーニングショー(10:30~)」「デイタイム(3部)」「レイトショー(21:00~)」の3部。それぞれのテーマごとに監督別、女優別、映画会社別、シリーズ別等の特集を組み日替わり~週替わりで上映していくのですが、そのラインナップの決め方がとても良いんです。
その方法というのが、館長はよくお客さんと一緒に映画を観るようで、その時に感じたお客さんの反応を基に今お客さんが観たいものを感じてラインナップしていくというやり方。まさに「ラピュタ阿佐ヶ谷」にしか組めない特集となっています。

・旧作名画専門の名画座だからこそ出来るマニアックな特集

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

「ラピュタ阿佐ヶ谷」の上映ラインナップの特徴として、旧作名画専門の名画座だからこそ出来る大胆かつマニアックな特集というのがあります。王道である「岡本喜八全作品一挙上映」、「寺山修司の映画と舞台の夏 2002」などの有名監督特集をやりつつ、一方ではゴジラの成功で世界的に有名な特撮監督となった「本多猪四郎」のヒューマンドラマに焦点を当てた「特集監督・本多猪四郎の陽だまり」を特集するなど。そのセレクションには定評があり、わざわざ遠方から駆け付けるファンもいるほどです。他には「昭和の銀幕に輝くヒロイン」というタイトルの昭和の女優の特集シリーズという定期プログラムもあります。

・ロマンポルノ&ピンク映画にはお宝が

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

邦画の名画といえばロマンポルノ&ピンク映画は外すことはができません。 なぜなら「所定のフォーマット」だけ確実に押さえておけば「自由度の高い映画製作が可能」だった日活ロマンポルノはキャリアの浅い監督たちの実験場だったことでも有名でした。そういった理由からロマンポルノ&ピンク映画には面白い作品が多いことで知られています。また、女優の美しい姿やダークでリアルな作風に共感する女性のファンも多く、「ラピュタ阿佐ヶ谷」の過去のロマンポルノ特集では若い女性が多く来場したそうです。
ロマンポルノやピンク映画出身だと滝田洋二郎さん、周防正行さん、森田芳光さん、美保純さん、蟹江敬三さん、石橋蓮司さん辺りが有名です。

・ここでしか見れないトークイベント

トークイベントも頻繁に開催しています。 「ラピュタ阿佐ヶ谷」は扱う映画のジャンルが絞られていることから、そのトークショーもマニアックなラインナップ。前述した「昭和の銀幕に輝くヒロイン」のトークショーの際には、実際にヒロインを演じた女優さんがお越しになったことも。

複合施設:「ラピュタ阿佐ヶ谷」

冒頭でも伝えたように「ラピュタ阿佐ヶ谷」は複合施設でもあります。3Fのフレンチレストラン「山猫軒」とB1Fの小劇場「ザムザ阿佐ヶ谷」について紹介します。

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

3F&4F:フレンチレストラン山猫軒

身近なフレンチレストラン「山猫軒」は3F&4Fにあります。自家製天然酵母を使用したパンや無農薬野菜や産地直送の魚など、素材にこだわったフレンチベースのランチやディナーを楽しめます。店内は観葉植物で自然豊かに彩られ、テラス席は天井の大きな窓から心地よい光が差し込むファンタジーな空間となっています。また、「ラピュタ シネマクラブ」の会員の方は、会計が5%引きになります。

「ラピュタ阿佐ヶ谷」

B1F:小劇場「ザムザ阿佐ヶ谷」

小劇場「ザムザ」はB1Fにあります。こちらで演劇、お笑いライブ、音楽ライブ、ダンス、上映会などが開かれています。天井が高く、客席も見やすいヒナ段になっており、じっくりと見やすい空間です。スケジュール等詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。

『【阿佐ヶ谷駅】旧作名画をフィルムで後世に伝える『ラピュタ阿佐ヶ谷』 #魅惑のミニシアター Vol.3』まとめ

以上、『【阿佐ヶ谷駅】旧作名画をフィルムで後世に伝える『ラピュタ阿佐ヶ谷』 #魅惑のミニシアター』でした。
「ラピュタ阿佐ヶ谷」は日本の古き名作をフィルム上映で後世に伝えていくという文化的にとても重要や役割を担っている映画館なので、いつまでも残っていてほしいです。フィルムの荒々しい映像は今では逆に新しい「イマジネーションを掻き立てる」映像体験。興味を持たれた方はぜひ一度足を運んでみてください。
訪問された事がある方やこの記事を読んで訪問してみた方からのSNSでの感想をお待ちしております。

スポット情報詳細

アクセス
阿佐ヶ谷駅 北口 徒歩2分
住所
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21
電話番号
03-3336-5440
営業時間
上映開始時刻による
定休日
なし
HP
http://www.laputa-jp.com/
twitter
https://twitter.com/yujiku_asagaya
山猫軒instagram
https://www.instagram.com/yamaneko_asagaya/a>
地図・詳細
https://www.navita.co.jp/s/21023377/
関連サイト
アート・アニメーションのちいさな学校
http://www.laputa-jp.com/school/
関連サイト
ユジク阿佐ヶ谷
https://www.yujikuasagaya.com/

※掲載画像は、公式ホームページや公式Twitter及びInstagram、関連サイトから引用させていただきました。

※掲載内容は記事作成時の情報になります。ご利用の際は事前に最新情報や詳細を各店舗へお問い合わせいただくかホームページ等の公式情報をご確認ください。

  1. 【「ラピュタ阿佐ヶ谷」さんのおすすめポイント】
  2. ①:住宅街に現れる小さな森
  3. ②:会員優待料金や同伴者割引等のお得な会員サービス
  4. ③:「ラピュタ阿佐ヶ谷」さんのおすすめポイント
  5. ③-1:フィルム上映に対する強いこだわり
  6. ③-2:「ラピュタ阿佐ヶ谷」にしか組めない特集
  7. ③-3:旧作名画専門の名画座だからこそ出来るマニアックな特集
  8. ③-4:ロマンポルノ&ピンク映画にはお宝が
  9. ③-5:ここでしか見れないトークイベント
  10. ④:施設「ラピュタ阿佐ヶ谷」
  11. ④-1:3F&4F「フレンチレストラン山猫軒」
  12. ④-2:B1F 劇場「ザムザ阿佐ヶ谷」
  13. ⑤:まとめ
  14. ⑥:スポット情報
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