シネコンや画面越しでは味わえない「ミニシアター/名画座」と呼ばれる小中規模の映画館の魅力にハマった映画好きのe-navitaスタッフのKが、実際に訪問した中からおすすめの「ミニシアター/名画座」をご紹介するこの連載。
今回ご紹介する映画愛に溢れる歴史的「ミニシアター/名画座」はこちら!
『シネマヴェーラ渋谷』
最新の文化が生まれる街で、古の名作と今を繋ぐ貴重な名画座
「シネマヴェーラ渋谷」は渋谷・円山町にあるミニシアター。「若い人に映画をいっぱい観てほしい」という思いから渋谷の地を選び、2006年に現在の渋谷円山町のビル「KINOHAUS」にオープンしました。渋谷唯一の名画座として話題を呼び、大人から若者まで多くの人に愛される映画館です。邦画や世界の名作映画を中心に、時には新作映画の上映も行っています。映画マニアのご夫婦で運営しており、選び抜かれた上映作品のポスターやチラシを自分たちでデザインするなど上映プログラム以外の端々にも強いこだわりを感じられるハイセンスな名画座です。
今回は往年の名画や隠れた傑作で大人から若者まで魅了する名画座『シネマヴェーラ渋谷』の魅力をご紹介します。
- 【「シネマヴェーラ渋谷」さんのおすすめポイント】
- ①:オリジナルデザインのポスターがお出迎え
- ②:学生に優しい料金設定とお得な会員サービス
- ③:「シネマヴェーラ渋谷」さんのおすすめポイント
- ・映画に詳しくなれる古典的名作を中心とした教養的なラインナップ
- ・大学の映画学科の授業を再現をしたような「教養的」トークイベント
- ④:複合施設:『KINOHAUS』ビル
- ⑤:まとめ
- ⑥:スポット情報
- こちらの記事も人気です!
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- ・【渋谷駅】日本にミニシアター旋風を起こした伝説の映画館 #魅惑のミニシアター Vol.4
- ・おすすめの「ミニシアター/名画座」まとめ! #魅惑のミニシアター
オリジナルデザインのポスターがお出迎え
「シネマヴェーラ渋谷」は、前回紹介した「ユーロスペース」も入居する、様々な映画関連施設や文化施設が入居するビル「KINOHAUS("映画の家"の意)」の4Fに入っています。入居する他の施設と比べると少し静かで大人の雰囲気がある空間です。
「シネマヴェーラ渋谷」のロビーに飾られている映画ポスターやチラシは支配人のオリジナルデザインで、上映作品にあわせて毎回作成するという凝りよう。ポスターを見る度に「よくできてるなあ」と思います。もちろんこのポスターはここでしか見られないので、立ち寄った際はぜひご覧になってください。
学生に優しい料金設定とお得な会員サービス
「シネマヴェーラ渋谷」の一般鑑賞料金は、以下の通り。前回紹介のユーロスペースと同じく学生料金がとても安いです。こういうところからも支配人の「若い人に映画をいっぱい観てほしい」という思いが伝わってきますね。
- ・一般:1200円
- ・大学/高校生:600円
- ・中学生以下:500円
一般の方には会員制度がおすすめです。年会費(1000円~)を払うと一般1200円→800円(※作品により異なる場合あり)になります。 また、同ビルの他の店舗や全国ミニシアターで会員割引が受けられたりとお得な割引システムで、もちろん私も会員です。
映画の日などのお得なサービスデーやその他詳細は公式サイトをチェックしてみてください。
「シネマヴェーラ渋谷」さんのおすすめポイント
「シネマヴェーラ渋谷」の特徴であるラインナップのトークショーなど、それぞれの魅力をまとめました。
・どんどん映画に詳しくなれる古典的名作を中心としたラインナップ
「シネマヴェーラ渋谷」では、映画の知識をもっとつけたい人にうってつけの特集が盛りだくさんです。
監督ごとの特集はもちろんのこと、過去には「ナチスと映画」といった特定の題材をテーマにしたり、「ソヴィエト映画の世界」のような国ごとの名作を一気に観られる特集など、教養的なラインナップが目白押しです。今年の9月から開催される特集「素晴らしきサイレント映画」では、映画好きなら必見の『國民の創生』や『メトロポリス』などの映画黎明期の名作映画が上映されます。このような古典的名作が映画館で観れるのはとてもありがたいですね。
・大学の映画学科の授業を再現をしたような「教養的」トークイベント
「シネマヴェーラ渋谷」でも他のミニシアター/名画座と同じく映画関係者によるトークショーがほぼ毎月開催されています。製作秘話などを聴けるのがトークショーの醍醐味ですが、「シネマヴェーラ渋谷」のトークショーはゲストと客席の距離が近いのでアットホームな雰囲気があり、観客も質疑応答のときに挙手がしやすく話が盛り上がりやすい印象があります。
ミニシアターでのトークショーというと上映作品の関係者が当時を振り返る「現場感」を味わえるトークショーがメインですが、「シネマヴェーラ渋谷」では有識者による評論的視点を取り入れたトークショーにも力を入れています。
先日も、日本の文芸・映画評論家であり過去に三島由紀夫賞を受賞した小説家でもある"蓮實重彦"さんによる「蓮實重彦セレクション ハリウッド映画史講義」というイベントが開催され、蓮實重彦さんが選んだ映画を観たあとに講義を受けるという、大学の映画学科の再現をしたようなイベントもありました。私が「シネマヴェーラ渋谷」を「教養的」と思うのはこのような姿勢にあるのかもしれません。
複合施設:『KINOHAUS』ビル
ドイツ語で“映画の家”を意味する言葉『KINOHAUS』がつけられたこのビルは、映画関連施設で埋められた映画に特化したビルです。
- 5F:「一般社団法人コミュニティシネマセンター」(映画環境振興団体)
- 4F:「シネマヴェーラ渋谷」(名画座)
- 3F:「ユーロスペース」(ミニシアター)
- 2F:「ユーロライブ」(多目的ライブホール)
- 1F:「LOFT9 Shibuya」(本屋カフェ兼トークライブスペース)
- B1F & B2F:「映画美学校」(学校)
3Fのミニシアター「ユーロスペース」に関しては前回紹介したこちらの記事をチェックしてみてください。
【渋谷駅】日本にミニシアター旋風を起こした伝説の映画館 #魅惑のミニシアター Vol.4
『【渋谷駅】最新の文化が生まれる渋谷の街で、古の名作と今を繋ぐ貴重な名画座 #魅惑のミニシアター Vol.5』まとめ
以上、『【渋谷駅】最新の文化が生まれる渋谷の街で、古の名作と今を繋ぐ貴重な名画座 #魅惑のミニシアター Vol.5』でした。
最新の文化が生まれる渋谷の街で古の名作を楽しめる貴重な名画座「シネマヴェーラ渋谷」で、名画の奥深さを味わってください。
訪問された事がある方やこの記事を読んで訪問してみた方からのSNSでの感想をお待ちしております。
スポット情報詳細
- アクセス
- :
- 渋谷駅 徒歩6分
- 住所
- :
- 東京都渋谷区円山町1-5
- 電話番号
- :
- 03-3461-7703
- 営業時間
- :
- 上映作品により異なる
- 定休日
- :
- なし
- 関連サイト①
- :
- ユーロライブ http://eurolive.jp/
- 関連サイト②
- :
- ユーロスペース http://www.eurospace.co.jp/
- 関連サイト③
- :
- LOFT9 Shibuya http://www.loft-prj.co.jp/loft9/
- 関連サイト④
- :
- 映画美学校 http://eigabigakkou.com/
- 関連サイト⑤
- :
- 一般社団法人コミュニティシネマセンター http://jc3.jp/wp/
※掲載画像は、公式ホームページや公式Twitter及びInstagram、関連サイトから引用させていただきました。
※掲載内容は記事作成時の情報になります。ご利用の際は事前に最新情報や詳細を各店舗へお問い合わせいただくかホームページ等の公式情報をご確認ください。
- 【「シネマヴェーラ渋谷」さんのおすすめポイント】
- ①:オリジナルデザインのポスターがお出迎え
- ②:学生に優しい料金設定とお得な会員サービス
- ③:「シネマヴェーラ渋谷」さんのおすすめポイント
- ・映画に詳しくなれる古典的名作を中心とした教養的なラインナップ
- ・大学の映画学科の授業を再現をしたような「教養的」トークイベント
- ④:複合施設:『KINOHAUS』ビル
- ⑤:まとめ
- ⑥:スポット情報