シネコンや画面越しでは味わえない「ミニシアター/名画座」と呼ばれる小中規模の映画館の魅力にハマった映画好きのe-NAVITAスタッフのKが、実際に訪問した中からおすすめの「ミニシアター/名画座」をご紹介するこの連載。
第7回目の今回ご紹介する映画愛に溢れる歴史的「ミニシアター/名画座」はこちら!
『早稲田松竹』
「早稲田松竹」さんは高田馬場にある名画座です。1951年に松竹の系列封切館として開館し、1975年から旧作2本立ての名画座となりました。エッジの効いた作品や、2本立てを活かしたテーマ性の強いプログラムなどが、多くの映画ファンに支持されています。客層としては若年層が多い印象ですが、一方で若年層以外にも、開館してから何十年も通い詰めている古株のかたもいらっしゃいます。
今回はそんな名画座「早稲田松竹」さんの魅力をご紹介します。
- 【『早稲田松竹』さんのおすすめポイント】
- ①1951年からすがたの変わらないレトロな名画座
- ②2本で1,300円!格安の鑑賞料金
- ③映画ファンを惹きつける4つの魅力
- ④早稲田大学との交流
- ⑤まとめ
- ⑥スポット情報
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1951年からすがたの変わらないレトロな名画座
高田馬場駅の早稲田口を出て、早稲田通りを早稲田大学の方向に5分ほど歩くと見えてくる昭和レトロな建物が「早稲田松竹」さんです。こちらの建物は数回の改築がありましたが、基本的なすがたは創業当時から変わっていません。
"鑑賞チケットは入口の手前の券売機で購入します"
"2006年に改装されて設備も充実しきれいになった場内"
2本で1,300円!格安の鑑賞料金
一般的なシネコンでは、映画1本の鑑賞料金が1,800円程なのに対して、「早稲田松竹」さんでは1,300円という格安料金で楽しむことが出来ます。 しかも、1枚のチケットで映画を2本観られる「2本立て」。頻繁に映画を見に行きたい映画ファンはもちろん、気軽に映画を楽しんでみたいビギナーさんにも嬉しい価格ですね。
「早稲田松竹」さんの鑑賞料金は以下の通りです。
- ・一般:1,300円 ※映画2本分の料金です。
- ・学生:1,100円
- ・シニア(60歳以上)・小学生:900円
- ・ラスト一本割引:800円
「ラスト一本割引」とは、閉館前の最後の1本を観るときの割引のことです。他にもサービスデーといった割引があるので、詳しくは「早稲田松竹」さんの公式ホームページをご覧ください。また、公式ホームページには「混雑状況」が分かるコンテンツがあり、空いている曜日や時間帯がおおまかにわかります。「早稲田松竹」さんはチケットのネット予約システムがないので、現地に赴く前に参考にしてみると安心です。
映画ファンを惹きつける4つの魅力
「早稲田松竹」さんのプログラムや嬉しいサービスなどそれぞれの魅力をまとめました。
・「早稲田松竹」さんが扱うジャンル
「早稲田松竹」さんは様々なジャンルを幅広く扱いますが、強いて言えばアクションやアート系が多い印象です。邦画と洋画の割合でいえば洋画が6~7割。旧作は古くても60年代まで、といったところでしょうか。先述した通り、エッジの効いた作品が多い気がするので、映画マニアや、映画の勉強をしたい人や、思わず映画を熱く語ってしまう人におすすめです。前回の記事で取り上げたヒューマンドラマと恋愛ドラマをメインで扱う「シネスイッチ銀座」とは対極に位置する……、というとさすがに大げさですが、対角線上あたりに位置するとは思います。
・2本立ての「妙味」を楽しめるプログラム
2本立て上映の「早稲田松竹」さんは、作品の組み合わせにとても気を遣っています。たとえば、アイスクリーム屋さんでダブルを注文するとき、それぞれの味が美味しいことはもちろんですが、組み合わせたときの相性がよいかどうかも考えますよね。これと同じように、2本立て上映では2つの作品が組み合わさることにより、それらを個別に観るときには味わえない「妙味」が生まれます。つまりこの「妙味」がプログラムのテーマであり、「早稲田松竹」の個性なのです。具体的な例をあげると、10月の下旬に「差別のない未来を歩く、私たちのためのガイドブック」というプラグラムがあります。上映される作品は『グリーンブック』と『ビリーブ 未来への大逆転』の2本。黒人差別と男尊女卑の作品を観て「平等」について考える、というコンセプトだと思われます。プログラムが気になった方は公式ホームページをチェックしてみてください。アーカイブから過去の上映作品も確認できます。
・リクエストボード
リクエストボードがロビー内に設置されています。文字通り、自分が上映してほしいと思っている作品をリクエストできます。もし、「早稲田松竹」さんで上映してほしい作品があったらどんどん書いて貼っていきましょう。
・上映作品の関連グッズの販売
毎回ではありませんが、上映作品にあわせたグッズの販売を行っているときがあります。詳しくは公式ホームページやSNSをチェックしてみてください。
"こちらはゴダール特集のときのグッズ"
早稲田大学との交流
・早稲田大学の学生により復活した「早稲田松竹」
「早稲田松竹」さんは2002年4月1日に一度休館してしまった過去があるそうです。その時に立ち上がったのが早稲田大学の学生のみなさんだそうで、同大学の学生さんを中心に「早稲田松竹復活プロジェクト」を発足させ、20003年の1月から無事再オープンしました。「早稲田松竹」さんが人々から愛されていることを示すエピソードですね。
・早稲田大学の「映像制作実習」の映画を上映
「早稲田松竹」では2017年より毎年3月に、早稲田大学の学生が製作した映画が上映されています。早稲田大学の基幹理工学部に「映像制作実習」という科目があり(担当教員はあの是枝裕和監督など)、そこで映画を製作しているそうです。作った作品を映画館で流してもらえるとは、うらやましいですね。
『【高田馬場駅】2本で1,300円!充実した休日を送れる名画座 #魅惑のミニシアター Vol.7』まとめ
以上、【高田馬場駅】2本で1,300円!充実した休日を送れる名画座 #魅惑のミニシアター Vol.7でした。
映画を2本観るにはおおよそ4~5時間くらいかかるでしょうか。映画鑑賞で半日を過ごすような時間の使い方を、たまにはしてみたいですよね。また、ラスト一本は20時あたりから上映が始まるので、仕事帰りに行ってみるものよいと思います。先述した通り800円とお安いですしね。 「早稲田松竹」さんに興味を持たれた方はぜひ一度足を運んでみてください。
訪問された事がある方やこの記事を読んで訪問してみた方からのSNSでの感想をお待ちしております。
スポット情報詳細
- アクセス
- :
- JR山手線・西武新宿線 高田馬場駅早稲田口から徒歩7分
地下鉄東西線 高田馬場駅7番出口から徒歩2分
地下鉄副都心線西早稲田駅1番または2番出口から徒歩7分
- 住所
- :
- 新宿区高田馬場1-5-16
- 電話番号
- :
- 03-3200-8968
- 営業時間
- :
- ※上映作品により異なる(参考時間:10時~22時頃)
- 定休日
- :
- なし
- ホームページ
- :
- http://wasedashochiku.co.jp/
- :
- https://twitter.com/wasedashochiku
- :
- www.instagram.com/wasedashochiku/
- :https://www.facebook.com/wasedashochiku/
※掲載されている価格は2019年09月現在の価格となり、実際の価格とは異なる場合がございます。
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- 【『早稲田松竹』さんのおすすめポイント】
- ①1951年からすがたの変わらないレトロな名画座
- ②2本で1,300円!格安の鑑賞料金
- ③映画ファンを惹きつける4つの魅力
- ④早稲田大学との交流
- ⑤まとめ
- ⑥スポット情報