シネコンや画面越しでは味わえない「ミニシアター/名画座」と呼ばれる小中規模の映画館の魅力にハマった映画好きのe-NAVITAスタッフのKが、実際に訪問した中からおすすめの「ミニシアター/名画座」をご紹介するこの連載。
第8回目の今回ご紹介する映画愛に溢れる歴史的「ミニシアター/名画座」はこちら!
『アルテリオ映像館』
「アルテリオ映像館」さんは2007年に新百合ヶ丘でオープンしたミニシアター。「アルテリオ・シネマ」と題して、世界中のさまざまな映画を上映しています。特徴的なのは、「誰でも映画を楽しめるやさしい心遣い」があること。上映中にお子様を預けられる「保育付き上映」や、目や耳が不自由な方のための「バリアフリー上映」を実施しています。また、ほかの映画館ではなかなかお目にかかれない「メンズデー」や、お得な割引サービスがあり、お財布にもやさしいミニシアターです。
今回は、すべての映画好きにやさしいミニシアター「アルテリオ映像館」さんの魅力をご紹介します。
- 【『アルテリオ映像館』さんのおすすめポイント】
- ①「しんゆり・芸術のまち」を象徴するミニシアター
- ②待望のメンズデー&お得な会員割引
- ③「アルテリオ映像館」さんの4つの魅力
- ④本物のパルム・ドール賞のトロフィーが見られます
- ⑤まとめ
- ⑥スポット情報
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「しんゆり・芸術のまち」を代表するミニシアター
「アルテリオ映像館」さんは、新百合ヶ丘駅北口から徒歩3分に位置する「川崎市アートセンター」2階にあります。ガラス張りのエントランスが特徴的な建物です。新百合ヶ丘駅の周辺には、昭和音楽大学、日本映画大学など、文化芸術機関が隣接しており、市民による文化芸術活動が非常に活発に行われています。こうした芸術文化に関する豊かな地域資源を持つ新百合ヶ丘を、より一層活力のあるまちづくりを進めるための象徴として、「川崎市アートセンター」が建てられました。
"川崎市アートセンター エントランス"
待望のメンズデー&お得な会員割引
・待望のメンズデー
特筆したいのは"メンズデー"です。通常は1,800円の鑑賞料金が、毎週木曜日に限り1,100円になる映画好きな男性必見の嬉しいサービスです。そもそも「"メンズデー"なんてものが存在していたのか」と驚かれる方も多いのではないでしょうか。実施している施設数は少ないですが"メンズデー"がある単館は都内にもいくつかあるんですよ。レディースデーはすっかり普及したので、次はメンズデーが増えていってほしいですね。
一般鑑賞料金は以下の通りです。
- ・一般:1,800円
- ・大学・専門学校生 :1,400円
- ・シニア(60歳以上):1,100円
- ・障がい者、付添1名まで:1,000円
- ・高校生以下:800円
- ・レディースデー(金曜日):1,100円
- ・メンズデー(木曜日):1,100円
・お得な会員割引
お得な料金で映画を観たいけれど、平日は仕事だからサービスデーには行けない…なんて方もいらっしゃるかと思います。そんな方には"アルテリオ・シネマ会員"がおすすめです。入会金(500円)、年会費(1,000円)、会員割引(1,100円で鑑賞可能です!)から合算すると、一般料金と比較して3回目の鑑賞から元が取れる計算になりました。頻繁に通われる方は会員になるのがおすすめです。
- ・アルテリオ・シネマ会員:1,100円
一般料金1,800円(×3)=5400円
入会金500円+年会費1,000円+会員価格1,100円(×3)=4,800円
他のサービスデーや詳細は公式サイトをチェックしてみてください。
※整理券番号順入場、自由席、立見不可。
※当日券のみの販売で、購入時に入場整理番号付きのチケットが渡されます。
※チケットは受付にて9:00よりその日の上映分を販売開始
「アルテリオ映像館」さんの4つの魅力
「アルテリオ映像館」さんのプログラムや嬉しいサービスなどそれぞれの魅力をまとめました。
・「アルテリオ映像館」さんが扱うジャンル
ラインナップにはヒューマンドラマが多い印象です。ホラーやバイオレンスといったジャンルは少なく、そういったジャンルが苦手な方にはぴったりの映画館です。基本的には実写を扱い、アニメの上映はほとんどありませんが、一世を風靡した『この世界の片隅に』は上映していました。「多くの人に観てほしい!」というアニメを厳選して扱っているのかもしれませんね(アンコール上映もありました)。また、都内のミニシアターで上映されている作品は、こちらでも上映されるので、都内まで足を運ぶのが難しい方でも「アルテリオ映像館」さんで観ることができると思います。
・トークショー
「アルテリオ映像館」さんでも他のミニシアター/名画座と同じく映画関係者によるトークショーがあります。こちらのトークショーはゲストと客席の距離が近いのでアットホームな雰囲気があり、観客も質疑応答のときに挙手がしやすく話が盛り上がりやすい印象があります。
トークショーがある上映回については、公式サイトをチェックしてみてください。
・保育付き上映
「アルテリオ映像館」さんでは上映中にベテランの保育スタッフが特設ブースでお子さまを預かってくれる"保育付き上映"があります。これは子育て中の人にはうれしいサービスですね。映画館に行きたいお父さんお母さんは沢山いらっしゃるかと思いますが、小さなお子様を連れての映画鑑賞は諦めてしまいがち‥という声はよく耳にします。「アルテリオ映像館」さんなら安心して映画を楽しむことができます。
※保育付き上映の対象となっている作品については公式サイトでご確認ください
・バリアフリー上映
近年になって"バリアフリー上映"を行う映画館が少しずつ増えてきましたね。「アルテリオ映像館」さんでも"バリアフリー上映"を実施しています。 目の不自由な方のためには、セリフ以外の映像の状況・情景等を説明するナレーションがついた副音声イヤホンガイド付き上映があり、耳の不自由な方のためには、日本語字幕付き上映を行っています。車椅子席は2席分あり、全座席111席うち11席は可動席で車椅子席5席相当分に転用可能とのことです。
※バリアフリー上映の対象となっている作品については公式サイトでご確認ください
本物のパルム・ドール賞のトロフィーが見られます
カンヌ国際映画祭の最高賞「パルム・ドール賞」のトロフィーが2階に展示されており、だれでも見ることができます。「パルム・ドール賞」のトロフィーを生で見られるなんてありがたいですね。 こちらは2006年に逝去された日本を代表する今村昌平監督の功績を末永く顕彰するため、トロフィーを東映株式会社と今村プロダクション株式会社から寄託されて展示をしているのです。今村監督は「パルム・ドール賞」を2度受賞しているため、トロフィーも2つ展示されています。受賞作品は『楢山節考』と『うなぎ』です。
ちなみに、パルム・ドールはフランス語で「黄金のシュロ」を意味しています。(シュロ=ナツメヤシの葉)。
『【新百合ヶ丘駅】人気のメンズデー映画館は保育上映・バリアフリーも充実』まとめ
以上、「人気のメンズデー映画館は保育上映・バリアフリーも充実」でした。
メンズデーや保育上映やバリアフリー上映など、利用者に対する心遣いがとてもあたたかいおすすめの映画館です。近年少しずつ増えている映画館のバリアフリー化ですが、実際のところはまだ数が少なく認知度も低いのではないかと思いますので、本シリーズでそういった映画館も積極的に取り上げていきたいと思います。バリアフリー化に積極的な映画館で、もうひとつ挙げられるのは、田端駅にある「シネマチュプキタバタ」さん。こちらもいずれご紹介したいと思います。「アルテリオ映像館」さんに興味を持たれた方はぜひ一度足を運んでみてください。新宿から急行で20分とアクセスも良いので、都内からの映画遠征にもおすすめです。
訪問された事がある方やこの記事を読んで訪問してみた方からのSNSでの感想をお待ちしております。
スポット情報詳細
- アクセス
- :
- 小田急線「新百合ヶ丘駅」北口徒歩3分
- 住所
- :
- 神奈川県川崎市麻生区万福寺6-7-1
- 電話番号
- :
- 044-955-0107
- 営業時間
- :
- 9:00~19:30
- 定休日
- :
- 年末年始(12月29日~1月3日)
- ホームページ
- :
- https://kac-cinema.jp/
- :
- https://twitter.com/kaccinema
※掲載内容は記事作成時の情報になります。ご利用の際は事前に最新情報や詳細を各店舗へお問い合わせいただくかホームページ等の公式情報をご確認ください。
- 【『アルテリオ映像館』さんのおすすめポイント】
- ①「しんゆり・芸術のまち」を象徴するミニシアター
- ②待望のメンズデー&お得な会員割引
- ③「アルテリオ映像館」さんの4つの魅力
- ④本物のパルム・ドール賞のトロフィーが見られます
- ⑤まとめ
- ⑥スポット情報