年間200本以上の映画やドラマを鑑賞するe-NAVITAスタッフのKが「こんなかたにおすすめ」「楽しむポイント」などのプチ情報も交えながら、おすすめの映画をご紹介するこの連載。
今回は「観るだけで料理がしたくなる！料理人が主人公の映画5選」を紹介します。料理人が主人公の映画は調理シーンが多く、観ているだけで彼らの真似をしてキッチンに立ちたくなってきます。「料理は普段からしてるけど最近は質素なものばかり」「自炊のやる気が出ない」「料理に対して興味があまりない」というかたは、ぜひ本記事で紹介する映画を観て刺激を受けてみてください！紹介する映画はU-NEXT、Hulu、Amazonプライムビデオ、dTV、Netflixなどの各動画配信サイト(VOD)で配信されています。
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- 観るだけで料理がしたくなる！料理人が主人公の映画5選
- 1.「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
サンドイッチと幸せをお届け！ハートフルなアメリカ横断 - 2.「大統領の料理人」
家庭料理を愛する大統領と、官邸史上唯一の女性料理人 - 3.「マダム・マロリーと魔法のスパイス」
文化の壁を超えて人々をつなぎ合わせる料理の力！ - 4.「二ツ星の料理人」
性格に難ありのイケメンシェフが目指すは三ツ星レストラン！ - 5.「ジュリー&ジュリア」
実話の物語！料理で人生が変わったふたりの女性！ - 6.まとめ
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1.「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
サンドイッチと幸せをお届け！ハートフルなアメリカ横断
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」は、一流シェフの主人公カールが息子と一緒に、フードトラックでキューバサンドイッチを売りながらアメリカを横断するハートフルコメディです。個性的な言動や散りばめられたコメディ要素がとてもおもしろく、悪人という悪人が出てこない愉快な映画です。そんな中で父と息子の親子関係が修復していくハートフルなシーンもあり、家族で観るのにもおすすめです。「アイアンマン」シリーズのジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演の4役を務め、ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、ダスティン・ホフマンら豪華ハリウッドスターも出演しており、俳優陣が豪華なのも特徴です。
ここがおもしろい！本作は「出てくる料理が美味しそうな映画」の筆頭に挙がり、特に主役ともいえる「キューバサンドイッチ」は鑑賞後に作らずにいられません。そんな美味しそうな料理は、物語の中で人と人の心を繋ぐ役割を果たしていきます。カールはメニューの内容をめぐってオーナーと対立したり、元妻との間にできた息子パーシーとの距離感が上手くつかめずにいたり、人間関係の悩みを多く抱えています。そんな彼を窮地から救うのが、これまでに培ってきた料理のスキルです。「美味しいご飯を作って相手を幸せにする」という物語を観ていると、「自分も料理で誰かと仲良くなりたい」という思いが芽生えたりもします。「美味しい料理を食べればお腹も心もいっぱいになる」、そんな映画を観たいかたは本作がおすすめです。
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
あらすじ
ロサンゼルスの有名レストランで料理長を務める主人公カール(ジョン・ファブロー)が、口うるさいオーナーや酷評記事を書く料理評論家と衝突して店を辞めてしまう。元妻であるイネス(ソフィア・ベルガラ)の提案で息子パーシー(エムジェイ・アンソニー)を連れて故郷のマイアミを訪れたカールは、そこで食べたキューバサンドイッチの美味しさに感激し、元妻、息子、仲間と協力してフードトラックでキューバサンドの移動販売を始める。
※最新の配信状況は各配信サービス内でご確認ください。
2.「大統領の料理人」
家庭料理を愛する大統領と、官邸史上唯一の女性料理人
「大統領の料理人」は、フランス大統領の専属料理人として働いた主人公オルタンスを描いた映画です。1980年代にミッテラン大統領に仕えた、実在する女性シェフのストーリーを元に映画化されました。大統領官邸に2年間務めた彼女は、現在南極のフランス観測基地で働いています。興味深い経歴の持ち主であるため、観測隊員や取材で同行してきたレポーターから、官邸で働いていたときのことについて質問されるのですが、口ごもって話そうとしません。料理人のキャリアとして輝かしいものであるはずなのに、どうして彼女は沈黙を続けるのか。観測基地での任期満了となる朝から夜までの一日と、大統領専属料理人として過ごした過去の2年間が交互に描かれていきます。
ここがおもしろい！
本作のおもしろいところは、料理や舞台が日本人である私たちには馴染みのないものが多いのに「身近に感じられるシーンが多い」ところです。オルタンスは大統領の味の好みを知りたがったり、感想を聞きたがったり、料理を残されたことが気になったりと、ずっとそわそわしているのですが、この反応は子供にご飯を食べさせる親と似ていて思わずクスリとしてしまいます。また、料理を食べた大統領が言う「この味は子供時代を思い出す」「おふくろの味が一番いい」というセリフは親近感を覚えると同時に、老齢のおじいさんがそう感じているというのも相まってジーンときます。このようなシーンを観ていると「どこの国でも、どんな人でも、食事に対する想いは同じようなもの」と、料理のワールドワイドな奥深さを感じさせてくれます。
「大統領の料理人」
あらすじ
片田舎のレストランを経営しているオルタンス・ラボリ(カトリーヌ・フロ)は、スカウトを受けてエリゼ宮で働くことになる。そこはフランス大統領官邸のプライベートキッチンで、彼女は大統領専属の料理人となった。嫉妬がうずまく男社会の厨房の中で孤立し、大統領に謁見する機会も設けられない苦しい状況だが、そんな中でも本当に美味しいフランス料理の味を追求していく。そして、ある日に大統領と直接話す機会ができると、ふたりはフランス料理への想いで意気投合し、好みの料理についても直接聞き出すことができた。
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3.「マダム・マロリーと魔法のスパイス」
文化の壁を超えて人々をつなぎ合わせる料理の力！
「マダム・マロリーと魔法のスパイス」は、向かいあった2つのレストランの戦いと、料理を巡る人々の交流を描いたヒューマンドラマです。一流フランス料理vs庶民的なインド料理という対決が、わずか一本の道路を挟んで行われます。フレンチレストランのオーナーであるマダム・マロリーはインド料理を見下しており、店の外観も、流してる音楽も気に入らず、早々に潰れるよう色々画策して市長に直談判したりします。そんなことをされ続けているインドレストラン側も仕返しをしたりと、ふたつのレストランは日を重ねるごとに悪化していきます。そんな中、主人公のハッサンはフレンチレストランで働いている女性と恋仲になって板挟みの状況になり、レストランの対立関係はどんどん複雑になっていきます。
ここがおもしろい！本作は移民問題も扱っており、「“美味しい”は国境や民族を超える」というメッセージが込められています。ハッサンは料理の天才で、若くしてインドレストランのシェフを担っています。その才能を持ってフレンチを作ると、マダム・マロリーを唸らせるほどの出来栄えになりました。ハッサンは更に美味しくするためにフレンチにインド料理で使うスパイスを使用します。このように「フランス料理vsインド料理」から「フランス料理+インド料理」へと図式が変わって、対立から融合へと関係性がシフトしていきます。美味しい料理が嫌いな人はいませんし、美味しそうな料理を目の前にすれば誰でもお腹が空きますよね。「食文化は国や民族の交流の架け橋になる」と発信している本作は、現役の料理人のかたにもおすすめできる映画です。
「マダム・マロリーと魔法のスパイス」
あらすじ
南仏にあるフレンチレストラン「ル・ソール・プリョルール」はミシュランで星を獲得している老舗。ある日、その店の前に賑やかな音楽とスパイスたっぷりの料理を提供するインドレストラン「メゾン・ムンバイ」が開店したことで、ふたつのレストランはライバルとして対立関係になってしまう。しかし、「メゾン・ムンバイ」店主の息子ハッサン(マニシュ・ダヤル)がフレンチにも関心を持ち始めたことで、彼はふたつのレストランの架け橋となっていく。
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4.「二ツ星の料理人」
性格に難ありのイケメンシェフが目指すは三ツ星レストラン！
「二ツ星の料理人」は、完璧主義で怒りっぽい一流の料理人アダムがミシュランの三ツ星獲得を目指す映画です。アダムは自分の料理に絶対的な自信を持っていて、その腕前は名実ともに確かなものですが、性格に問題がありました。完璧を求める彼はスタッフのミスがあると、すぐに罵声を浴びせたり皿を投げつけたりするといったパワハラ体質なのです。当然、人間関係には問題が生じ、三ツ星を目指すために新しくオープンしたレストランでも、スタッフとの間に亀裂が生じてしまいます。それに加えて、3年というブランクの間に、料理業界では調理方法からレストランの内装に至るまでトレンドが変化していて、いつの間にかアダムは時代遅れになっていたのです。様々な壁を乗り越えなくてはいけない彼がどのように三ツ星を目指して、人間的に成長していくのかを観ていく、色とりどりの料理に彩られたヒューマン・ドラマです。
ここがおもしろい！本作で観られる料理は一流のフレンチレストランの料理です。どの料理も食べるのがもったいないほどに美しく盛り付けされており、それが作られる厨房でのチームワークが観ていておもしろいです。戦場のような厨房は常に忙しなく、アクション映画のようなスピーディーさで緊張感を煽り、ドキュメンタリー番組でプロフェッショナルの仕事を観ているような気分になります。出演するシェフ役の俳優陣は、この作品の撮影にあたり、現役の一流シェフから指導を受けたということで、たしかに塩の振り方ひとつとっても真似したくなるほど様になっています。個人的に印象に残ったシーンは、下ごしらえした食材を「真空パック」で保存したり、「低温調理器」を使用しているシーンです。どうやらイマドキはこういった器具を使うのは当たり前らしく、「そういうふうに使うんだ」と料理の勉強になりました。高級フレンチを真似するのは難そうですが、部分的に普段の生活に取り入れられそうなシーンがいくつかあるので、観るだけでお得な映画だと思います。
「二ツ星の料理人」
あらすじ
アダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)はトラブルを起こしたせいですべてを失った一流の料理人。彼はパリの二ツ星レストランから姿を消して3年後に料理人として再び活動するため、ロンドンにいる友人トニー(ダニエル・ブリュール)が経営しているホテルのレストランで自分を雇わせた。かつての同僚たちを集め、新しい店をオープンし、ミシュランで三ツ星をとることを目指す。しかし、彼が過去に起こしたトラブルは全てが解決していたわけではなかった。
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5.「ジュリー&ジュリア」
実話の物語！料理で人生が変わったふたりの女性！
「ジュリー&ジュリア」は、21世紀に料理ブログを書いて作家になったジュリーと、20世紀にフランス料理のレシピ本を出版したジュリアの軌跡をたどった映画です。舞台は2002年のニューヨークと1949年のパリ。約50年の時を越えて、ジュリーとジュリアの暮らしが交互に映し出されていく構成です。どちらも実在する人物で、ジュリアはアメリカの一般家庭に初めてフランス料理を紹介し、自分の冠番組を持っていました。一方、ジュリーはその料理レシピを再現することで作家になるという夢を成し遂げました。そんなふたりがどのようにして成功するに至ったのかを丁寧に描いています。夢を抱くすべての女性を応援する、ハッピーで心温まる映画です。
ここがおもしろい！料理によって人生に転機が訪れたふたりですが、彼女たちはシェフでもなんでもなくただの一般人でした。ジュリアは40代で夫と出会い、そのときは卵を茹でるくらいの料理しかできませんでした。一方のジュリーは人並に料理はできるものの、フランス料理を本格的に作るのは初めての試みです。そんなふたりが料理で成功できた理由は、「わたしのやりたいことはこれだ！」と直感的にピンときた瞬間にささっとチャレンジする行動力と、最後までやり遂げる忍耐力のふたつです。料理は一朝一夕で上手くなるものではなく、日々コツコツとやっていくことで徐々に上手くなっていきますよね。いくつかのアクシデントがありながらも、めげずにチャレンジしていく彼女たちの姿から、頑張る元気を貰えると思います。これから料理を始めてみようというかたには特におすすめしたい料理映画ですので、ぜひご覧ください。
「ジュリー&ジュリア」
あらすじ
食べることが大好きなアメリカ人のジュリア(メリル・ストリープ)は、夫の転勤でパリに移住後、料理に目覚めて料理学校のプロ養成コースに通い始める。スキルを磨いていった彼女はやがて料理本を出版した。その50年後のニューヨーク。作家になる夢をあきらめたOLのジュリー(エイミー・アダムス)は、なにをやっても中途半端に終わらせる自分に嫌気がさして、ジュリアの料理本で紹介されているレシピ524品を1年で制覇して、ブログで都度それを報告していくという計画を立てた。
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まとめ
以上、「観るだけで料理がしたくなる！料理人が主人公の映画5選」でした。料理に限らず、やらなくちゃいけないけど面倒くさくなりがちなことってたくさんありますよね。今回紹介した映画のように、生活面に直接影響がある映画を定期的に観ることで、料理をはじめとした家事のモチベが維持でき、整った生活を送りやすくなります。 今回は洋画をメインに取り上げましたが、邦画でも料理人が主人公の名作は沢山ありますので、是非色々な作品を観て、お気に入りの一作を見つけてみてはいかがでしょうか？
※掲載動画は配給会社から引用させていただきました。
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- 観るだけで料理がしたくなる！料理人が主人公の映画5選
- 1.「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
サンドイッチと幸せをお届け！ハートフルなアメリカ横断 - 2.「大統領の料理人」
家庭料理を愛する大統領と、官邸史上唯一の女性料理人 - 3.「マダム・マロリーと魔法のスパイス」
文化の壁を超えて人々をつなぎ合わせる料理の力！ - 4.「二ツ星の料理人」
性格に難ありのイケメンシェフが目指すは三ツ星レストラン！ - 5.「ジュリー&ジュリア」
実話の物語！料理で人生が変わったふたりの女性！ - 6.まとめ
