年間200本以上の映画やドラマを鑑賞するe-NAVITAスタッフのKが「こんなかたにおすすめ」「楽しむポイント」などのプチ情報も交えながら、おすすめの映画をご紹介するこの連載。
今回は「私たちもいつか住む!?宇宙での暮らしがわかるSF映画5選」を紹介します。電気自動車メーカーテスラのCEOイーロン・マスクとAmazonのCEOジェフ・ベゾスという世界の二大富豪が、地球外への人類移住計画を進めていることをご存じでしょうか?マスクは2026年までに「火星移住」を、ベゾスは「スペースコロニー(宇宙空間の居住地)」の建設を構想しています。まるでSFのような話でなかなか現実味を感じることはできませんが準備は着々と進められています。そこで、来るかもしれないSF的な未来に向けて、映画で予習をしてみてはいかがでしょうか?宇宙での暮らし、起こりえるハプニング、解明されてない謎などを描いた映画をセレクトしましたので、興味のわいたかたはぜひチェックしてみてください。紹介する映画はU-NEXT、Hulu、Amazonプライムビデオ、dTV、Netflixなどの各動画配信サイト(VOD)で配信されています。
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- 私たちもいつか住む!?宇宙での暮らしがわかるSF映画5選
- 1.「ゼロ・グラビティ」
究極の無重力体験!宇宙に放り出されたらどうなってしまう? - 2.「ファースト・マン」
宇宙飛行士の目線で描く、月面に降り立つまでの軌跡 - 3.「オデッセイ」
火星に置いていかれた男がとった行動は家庭菜園!? - 4.「インターステラー」
移住できる惑星は見つかるか?物理学者が監修したリアルなSF! - 5.「ウォーリー」
宇宙での生活は快適!?皮肉の効いた未来予想がリアルで怖い! - 6.まとめ
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1.「ゼロ・グラビティ」
究極の無重力体験!宇宙に放り出されたらどうなってしまう?
「ゼロ・グラビティ」は、事故で宇宙に放り出されてしまったストーン博士の生還劇を描いたヒューマン・サスペンスSF映画です。女性の宇宙飛行士が主人公である点と、映画の始まりから終わりまで舞台がずっと宇宙空間である点が特徴です。どのシーンも常に絶体絶命の危機的な状況で、かつリアルな無重力の表現がさらに拍車をかけてすさまじい緊迫感を生み出しています。無重力のリアルさはアポロ11号の乗組員であったバズ・オルドリンが賞賛するほどで、そのような絶望的な状況を懸命に生き抜こうとする逞しい女性の姿に、映画業界人、批評家、一般客からも大絶賛を浴びた宇宙映画の代表作です。
ここがおもしろい!重力がない、酸素がない、音がない、そんな宇宙という暗黒空間にひとりで放り出されることの恐怖がとてもリアルに描かれています。一度ある方向に進みだせば永遠に進み続け、回転しだせばコマのように回り続ける、そういったことは知識として知ってはいますが、実際に映像で観ると宇宙に対して人間はここまで無力なのかと認識を改めさせられます。宇宙は人間が住むところではないと告げられているかのように次から次へと起こるハプニングに手汗が止まらない、映画史上もっともスリリングな映画かもしれません。宇宙旅行はロマンが溢れますが、車や電車の事故とは比にならないことが起こりえるということを把握しておくのも大事ですね。
「ゼロ・グラビティ」
あらすじ
スペースシャトルのメディカル・エンジニア、ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士のマット(ジョージ・クルーニー)は、船外作業の最中に予想外の事故によって宇宙空間に放り出されてしまう。壊れた衛星のパーツが流星群のように襲いかかり、宇宙服の空気も残りわずかな状況。地球との交信手段も断たれ、たった1本のロープでつながっているだけの2人は、絶望的な状況の中から生還を目指す。
※最新の配信状況は各配信サービス内でご確認ください。
2.「ファースト・マン」
宇宙飛行士の目線で描く、月面に降り立つまでの軌跡
「ファースト・マン」は、人類史上初めて月面を歩いた宇宙飛行士ニール・アームストロングが主人公の伝記映画です。「これはひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」という名言が有名ですね。実は彼は幼い娘を病気で亡くしており、強い喪失感を抱えながら月面着陸の計画に参加していました。世界中が見守った歴史的偉業を群像劇ではなく、彼の個人的な体験として描かれた主観的な物語になっています。「ラ・ラ・ランド」の監督デイミアン・チャゼルと主演のライアン・ゴズリングと再びタッグを組んで製作している点にも注目です。
ここがおもしろい!
先述したとおり、本作の物語はニール・アームストロングの主観で描かれています。そのため、宇宙に行くことの過酷さを追体験できる演出がされています。ロケットが飛んでいるときに発せられる機体が軋む音は痛みを訴える叫び声のようで、空中でバラバラに分解してしまうのではないかというネガティブな想像をせずにいられません。それは厳しい訓練を積んだアームストロングでさえも例外ではなく、窓やボルトといった細かな部分をチラチラ見ながら「死ぬかもしれない……」と不安げな顔をしているのがとてもリアルです。宇宙旅行の不安を煽ってしまう映画かもしれませんが、安全に宇宙に行くためにはどれほどの課題をクリアしなくてはならないのかを、現実的な目線で考えるきっかけになる映画かと思います。
「ファースト・マン」
あらすじ
テストパイロットのニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)はX-15の飛行実験に失敗し、命からがら生還するものの能力不足を指摘されて退任となる。それでもジェミニ計画の候補として指名を受けるが、幼い娘が危篤状態であったため参加を拒否した。しかし、娘が亡くなると彼は一転して月に行くことに執着するようになり、宇宙飛行士への参加を決意する。物静かで自分のことを語らない彼は月に何を見出したのだろうか。
※最新の配信状況は各配信サービス内でご確認ください。
3.「オデッセイ」
火星に置いていかれた男がとった行動は家庭菜園!?
「オデッセイ」は、火星に置いていかれた植物学者のワトニーが救助が来るまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていくSF映画です。アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を原作にしています。特徴は火星で食料を作るというサバイバル的な暮らしを描いているところ。本作は農業が主題の作品のようにひたすらジャガイモを育てており、火星が舞台なのに牧歌的な雰囲気があります。もともとやんちゃな性格のワトニーは絶望的な状況に開き直ったせいもあるのか、ずっとふざけた調子で過ごしているので絶望的なシチュエーションとは対照的に、頬が緩むシーンがいっぱいあるコミカルな物語になっています。
ここがおもしろい!冒頭文で書いたイーロン・マスクの火星移住計画の先駆けのような映画です。ロケットのパイロットや管制塔の仕事などは、ほとんどの人たちとあまり縁がない領域ですが、食料であればとても身近なテーマになります。ジャガイモの栽培に必要な水をロケット燃料から得る方法、植物の成長に必要なバクテリアの増やし方などは、いつか私たちが火星に行ったときに役に立つかもしれないですね。本作の製作にはNASAが全面的に協力しているため信憑性もあります。農業を営まれているかたでしたら、「そうそう」と頷きながら楽しむことができるかも? ここまで食料に焦点を当てたSF映画はわずかかと思いますので、いままでに観たことがないSF映画としてもお楽しみいただけます。
「オデッセイ」
あらすじ
植物学者のワトニー(マット・デイモン)は火星での有人探査の最中に嵐に巻き込まれてしまった。ワトニーが死亡したと推測した仲間たちは緊急事態を脱するため、止む無く彼を置いて火星を去ってしまう。奇跡的に息を吹き返した彼は生き延びながら地球との通信を試みるが、酸素は少なく、食料は31日分という絶望的状況だった。彼は植物学者としての知識を活用して、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと奮闘する。
※最新の配信状況は各配信サービス内でご確認ください。
4.「インターステラー」
移住できる惑星は見つかるか?物理学者が監修したリアルなSF!
「インターステラー」は、異常気象により住めなくなりつつある地球の代わりに、第二の地球となり得る惑星を探すため宇宙に旅立つ映画です。元宇宙飛行士の主人公クーパーが人類居住計画のために宇宙に旅立つのですが、そこで強調されるのは家族との別れ。彼の娘であるマーフだけは父が旅立つことに強く反対して、結局最後まで和解することはなく、ふたりは離ればなれになってしまった……という冒頭から、巨大なスケールの物語が展開していきます。監督を務めたのはクリストファー・ノーラン。彼は「時間」に対して強い関心を持っており、最新作の「テネット」(2020年公開)を含めて「時間」をテーマにした作品を製作してきました。本作では「相対性理論」に基づいて「時間」を表現しており、それを親子愛とどう絡めるのかが注目ポイントです。
ここがおもしろい!本作は理論物理学者のキップ・ソーンが監修をしている、とても本格的なSF映画になっています。たとえばワームホールで宇宙の彼方に飛んで行ったり、3次元以上の空間が出てきたりといった、一見突拍子もないように思える出来事が現実に起こりえるのかもしれない、という面白さがあります。その中でも物語に直接関連してくるSF要素が「時間の流れる速度の違い」です。少々ややこしいですが、浦島太郎が竜宮城で過ごしている間に、地上では長い年月が経過していたのをイメージいただけるとわかりやすいかもしれません。つまり、クーパーにとっての1日が地球においては1年になっているような事態もあり得るのです。地球での常識が通用しない宇宙の摩訶不思議さを楽しめる映画ですので、ぜひご覧ください。
「インターステラー」
あらすじ
解散したと思われていたNASAでは、寿命が尽きかけている地球の代わりとなる新たな惑星を探す計画が極秘裏に進行していた。このミッションに選ばれたのはまだ幼い子供を持つ元宇宙飛行士のクーパー(マシュー・マコノヒー)。彼を待っていたのは、これまでの常識が通用しない衝撃の宇宙。はたして人類の存続をかけたミッションを成し遂げることは可能なのだろうか。
※最新の配信状況は各配信サービス内でご確認ください。
5.「ウォーリー」
宇宙での生活は快適!?皮肉の効いた未来予想がリアルで怖い!
「ウォーリー」は、ゴミ処理の仕事を700年間続けている地球最後のロボットのウォーリーが、イブというロボットに恋をするアニメ映画です。特徴は会話機能が備わっていないロボット同士が身振り手振りだけでお互いにアプローチしあう、という恋愛模様です。言いたいことが伝わりそうで伝わらず、どこかもどかしいやりとりは、少年少女のプラトニック・ラブのようでほっこりします。そんな恋愛模様が地球で起きている一方、人類は地球を捨てて宇宙船で暮らしていました。地球は植物が一切生えないほど汚染されてしまい、人間が住める環境ではなくなっていました。このような環境問題にも物語上で触れており、風刺的な表現がところどころに出てくるため大人が観ても楽しめるアニメになっています。
ここがおもしろい!「宇宙船に移住することができるくらい科学が発展してるなら、快適な生活を送ることだって可能ではないか?」そんな視点で人々の生活を表現したのが本作です。登場する人々は、「機械に頼りすぎて、ついに自分では何もできなくなってしまった」という姿で登場します。彼らは宙に浮く椅子に座りながら生活しており、一日中モニターと向かい合っています。その結果歩くだけで骨折してしまいそうなほど脆弱な身体になってしまいました。たしかに科学技術が発展して、いまの私たちの生活をより「洗練」させたらこうなりそうですね。他人事とは思えないリアリティを感じられる、皮肉の効いたアニメ映画です。ぜひご覧ください。
「ウォーリー」
あらすじ
ゴミだらけになった地球を人類が捨て去り、700年が経過した29世紀の地球。そこにはゴミ処理ロボットのウォーリーだけがいた。ただひたすらゴミ集めを続ける長い年月のうちに感情が芽生え、いつか誰かと手をつなぐことを夢に見ていた。そんな地球にある日、卵のようにピカピカのロボット、イヴがやってきてウォーリーは彼女に一目惚れする。
※最新の配信状況は各配信サービス内でご確認ください。
まとめ
以上、「私たちもいつか住む!?宇宙での暮らしがわかるSF映画5選」でした。すでに民間のロケット開発会社では、訓練を受けた宇宙飛行士が同行しないロケットの打ち上げが成功しています。火星への移住はまだ先の話のようですが、旅行気分で宇宙に行くことができるようになる日はそう遠くないのかもしれません。YouTuberが「宇宙に行ってみた」という動画をアップしている未来はけっこうリアリティがあるように感じられますね。今回紹介したSF映画は、どれも見ごたえのある作品ばかりなので、興味を持たれたかたはぜひご覧ください。
※掲載動画は配給会社から引用させていただきました。
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- 1.「ゼロ・グラビティ」
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宇宙での生活は快適!?皮肉の効いた未来予想がリアルで怖い! - 6.まとめ